「100年先を見据えて、この国を設計し続けた下河辺淳の小伝。戦災復興院、経済企画庁、国土庁において、戦後日本の国土開発・国土行政の中心的な役割を果たした下河辺淳の決定版評伝。全国総合開発計画のすべてにかかわり、持続可能な国土をデザインした、下河辺の開発哲学とはどのようなものだったのかを明らかにする」(amazon紹介文)。
経済企画庁とNIRA等で下河辺御大の後任を重ねた塩谷隆英氏の著書。手にしてここ三日、一挙に読み終えました。「知の巨人」の哲学と生き様を辿ったこの著は、すべての役人に、いや国民に必読の書というべきものです。
御大が逝かれたのが2016年8月。ちょうど満5年が経ちました。しかし何ということでしょう、この著書を閉じるや、もう一度お会いしたいと、ふいに涙してしまったのです。
曼殊沙華 抱くほどとれど 母恋し(中村汀女)
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