先週は、丹後半島から若狭湾沿いを訪れる機会を得ました。そこで驚かされたのは舞鶴の町です。東舞鶴駅に降り立つと、通りは碁盤目状に区割りされており、しかも各南北の通りには海軍の艦名がつけられていたのです。30年前に訪れた折には、不明にして気づかなかった発見です。
駅に近いところから海に向かって「三笠」「初瀬」「朝日」「敷島」…と続きます。町の中心部には、海側から一等戦艦の建造順に名付けられ、周辺部の通りには巡洋艦、駆逐艦などがそれぞれ名付けられているのです。その数、なんと33。舞鶴は、日露戦争直前の明治34年に、海軍の鎮守府がここに置かれて以降、繫栄してきた軍港町。それだけに艦名通りとは、何とも味わいのある話です。
もっともこの歴史の街、舞鶴に足を入れてもう一つ驚かされたのは随所に走るシャッター通り。由緒ある艦名通りの人影はまばらで、その無機質な商店街の光景に、こんな日本に誰がした!と、改めて呟きつつ徘徊した一日でした。
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