嶋津隆文オフィシャルブログ

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東大農学部の忠犬ハチ公と上野英三郎博士

2022年11月09日 | Weblog


数日前、共生社会に関するシンポジウムで本郷の東大農学部に足を運びました、すると正門傍に、おやっと思われる銅像が目に入りました。上野英三郎博士と彼を迎える忠犬ハチ公です。数年前に完成したとのこと。渋谷駅の哀し気なハチ公と比べ、喜び一杯の姿は感動的。東大も粋なことをするものです。

そういえば忠犬ハチ公の話が出る度に思い浮かべる人がいます。既に故人ですがアイメイト協会の塩屋賢一会長さん。盲導犬を世に提供し続けて高い評価を受けていた人です。お会いしたのはもう50年も前のこと。

盲導犬には「GO」「STOP」など英語でシンプルに覚えさせる、尻尾を踏まれても吠えないようにする、排泄は外出先では絶対にさせないなど話しはとても新鮮でした。なかでも興味深かったのは「忠犬ハチ公といった日本犬は盲導犬になじまない」との言葉でした。

えっ何故に?と不思議がる私に彼はこう説明してくれました。「盲導犬は次々に主人が変わります。どんな主人になっても、その人に尽くすことが必要となる。ところが秋田犬などはダメなのです。忠犬ハチ公のように、いつまでも前の主人が忘れられない義理人情の性格を持つからです。その点でシェパードとかラブラドルレトリーバーという洋犬は、その時々の主人にしっかり尽くすのです」。その時、私は「そうするとゴルゴ13のように、感情を排しビジネスに徹する犬が良いのですね」と応えて、二人で声を出して笑ったものでした。

涙もろいが良いか、クールが良いか。そういえば過日、リチャードギアの米国映画「ハチ」を見て涙をポロポロ流してしまいました。加齢とともに、どうも涙もろい方が良いと思い始めてしまう昨今です。


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