嶋津隆文オフィシャルブログ

嶋津隆文オフィシャルブログ

あのメリルストリープとNYで『恋におちて』

2011年09月09日 | Weblog
写真:「舞台となったグランドセントラル駅」

ニューヨーク市の郊外の駅、Dobbs Ferry(ドブスフェリー)からグランドセントラル駅を通り、ダウンタウンのNY市役所まで通勤していた私にとって、映画『恋におちて』(原作名“Falling in Love”)は忘れられない作品です。いうまでもなく、両駅を行きかう電車の中で、メリルストリープとロバートデニーロが恋に落ちる、1984年の作品です。

NYに赴任したころ、当然のことながら色々な人を新しく紹介されます。その時、「NYはどこにお住まいですか?」とよく聞かれました。「ハドソン線のドブスフェリーです」と最初答えていたのですが、ある時「あっ、映画の舞台になったところね」と言われ、ハッと思いついたのです。

それ以後「どこにお住まいですか」と問われると、必ずこう答えることにしたのです。「ドブスフェリーです」。そしてさらに付け加えるのです。「私が何故、ドブスフェリーに住んだかわかりますか?」。「それは、… I want “Falling in Love” with Meryl Streep.」

この一言は大いにウケることになり、それからしばらくの間は、このやりとりで米国人の紹介の場面を切り抜けることに成功したというものです。

そんな思い出に浸りながら、今回もグランドセントラル駅界隈を散策し、そしてくだんのドブスフェリー駅にも足を運びました。

ゆったりと広がるハドソン川の川面を懐かしく見ながら、やがて車内アナウンスの流れることに気付きます。

Dobbs Ferry will be next.

あれから20年余。映画と二重写しとなる、この社内放送を耳に快く聞きながら、しみじみと長い歳月のたったことを味わい知らされるというものでした。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« グランドゼロの地で10年目に... | トップ | 「朝夕涼しくなってきました... »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事