![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/1f/f2640340067a52816e6d2e6ba646657e.jpg)
写真:「伝統を未来につなげる会」ホームページより
昨日大学へ行くと私のピジョンボックスに、大きな封筒が入っていました。「伝統を未来につなげる会」の野木道記事務局長さんからの手紙と資料でした。先日、法政大学で行われたNPOのシンポで始めて知り合った人です。
森林と日本の伝統建築文化を守ろうとの危機意識を持って発足したこの会は、とりわけ大工職人の技を伝えようとの運動を展開しているのです。ああ、こうした組織も存在しているんだと、とても新鮮な気分にさせられました。
最近痛感することですが、加齢とともに確実に過去(歴史)が近くなってきているような気がします。ちょうど高い山に登れば登るほど、海(過去)が近づいてくるというものでしょうか。死に近づく際の生物としての人間の本能かもしれません。
大切なものを次世代に伝える。このことが、あと一週間で前期高齢者の仲間入りする自分にとって、間違いなく大きなテーマになってくる予感がします。
伝統を未来につなぐ。いい言葉です。そういえば米国の社会学者マーガレット・ミード女史が、「未来とは今である」との名言を記しました。しかしそれに模して言えば、「過去とは今である」という意識こそ現代の日本人には必要といわねばなりません。