池上永一著「テンペスト」を読了しました!池永さんの小説はこれまで読んだことがなかったのですが、この小説はなかなか評判が高いと聞いたので、ずっと読みたいと思っていました。
かなり分厚い上に上下二段組みの小説で、読み切れるかなと最初は不安になりましたが、読み始めたらあっという間でした。
女でありながら性を偽って宦官として王朝につかえるという、まるでライトノベルさながらの設定にどんどん惹きこまれていきました。
主人公は宦官と偽っていることにより、弱みを握られて追いつめられたり、恋する相手には本当のことを告げられず切ない思いをしたり、はたまた流刑になったりと、とにかくよくもここまで詰め込めるなーと思うほどの波乱万丈の人生で、読んでいても続きが気になって気になって、あっという間にラストまで読んでしまいました。
また、琉球王国の文化や歴史なども知らなかったことばかりで興味深かったし、どこまで正確に描かれているかはともかくとしても、当時の史実ともストーリーがうまく絡めてあって、歴史的な読み物としても楽しめますね。
ただ、かなりファンタジックな面も多いし、例えライトノベルでも、そこまでハチャメチャな展開はないだろうと思う程、ぶっ飛んだ展開なので、好き嫌いが分かれるところかと思います。実際、私ももうちょっと現実的な方が好みなので、楽しく読めましたけど、ものすごくハマルというところまではいかなかったかなー。
それは、主人公の真鶴(=寧温)に思った程、感情移入できなかったことも原因のひとつかも。ものすごく頭が良い上に美人で正義感や意思の力も強い真鶴は、あまりにも出来過ぎていて、現実的にこんな人間がいるとはとても思えないんですよね。もうちょっと、欠点や人間臭さもあった方がいいのになと思ってしまいました。
かなり分厚い上に上下二段組みの小説で、読み切れるかなと最初は不安になりましたが、読み始めたらあっという間でした。
女でありながら性を偽って宦官として王朝につかえるという、まるでライトノベルさながらの設定にどんどん惹きこまれていきました。
主人公は宦官と偽っていることにより、弱みを握られて追いつめられたり、恋する相手には本当のことを告げられず切ない思いをしたり、はたまた流刑になったりと、とにかくよくもここまで詰め込めるなーと思うほどの波乱万丈の人生で、読んでいても続きが気になって気になって、あっという間にラストまで読んでしまいました。
また、琉球王国の文化や歴史なども知らなかったことばかりで興味深かったし、どこまで正確に描かれているかはともかくとしても、当時の史実ともストーリーがうまく絡めてあって、歴史的な読み物としても楽しめますね。
ただ、かなりファンタジックな面も多いし、例えライトノベルでも、そこまでハチャメチャな展開はないだろうと思う程、ぶっ飛んだ展開なので、好き嫌いが分かれるところかと思います。実際、私ももうちょっと現実的な方が好みなので、楽しく読めましたけど、ものすごくハマルというところまではいかなかったかなー。
それは、主人公の真鶴(=寧温)に思った程、感情移入できなかったことも原因のひとつかも。ものすごく頭が良い上に美人で正義感や意思の力も強い真鶴は、あまりにも出来過ぎていて、現実的にこんな人間がいるとはとても思えないんですよね。もうちょっと、欠点や人間臭さもあった方がいいのになと思ってしまいました。
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