Yuhiの読書日記+α

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チーム・バチスタの栄光

2008年02月10日 00時24分14秒 | 映画(た行)
2006年第4回「このミステリーがすごい!」で大賞を受賞した海堂尊原作の同名ベストセラーを映画化したものだそうです。ミステリーものが大好きな私としては、この原作が以前から気になっていて、ずっと読みたいなと思っていたのですが、なかなか小説を読む機会がなく・・・。映画の方が先になってしまいました。

<あらすじ>
東城大学付属病院では、桐生助教授(吉川晃司)を中心に、難易度の高い「バチスタ手術」の専門集団「チーム・バチスタ」を作り、26例連続して成功を収めていた。ところが最近、3例続けて術中死が発生した。桐生は患者たちの死が医療ミスなのか殺人なのかを調べることを院長に提案し、院長は不定愁訴外来の田口(竹内結子)に調査を依頼するが・・・。


こういうミステリーものは、犯人が誰なのかが分かっちゃうと、興味が半減してしまうので、詳しく感想を書けないのですが・・・。ひょっとすると、ネタバレしてしまう部分があるかもしれませんので、小説・映画を未読・未見の方は、以下の文章は読まないで下さいね~!


実はこの映画、私が最初に思っていた程、犯人が誰なのか?という謎解き部分はハラハラしませんでした。
「手術中の死」ということで、ある程度最初から犯人は絞られているのですが、<怪しい人>だと思う人は結構限られています。
きっと<怪しい人>だと思って欲しいんだろうなーと思うものの、どの人もさほど<怪しい人>という感じがしないんですよね。となると、「犯人かも」と思える人って限られてしまうわけで・・・。そういう意味では、最初に明らかになったことというのは、予想通りだったかなと思います。

この辺については、2時間程度の映画では、たくさんいる「バチスタ・チーム」の一員をを、1人1人詳しく描いてる時間がなかったんだと思うのですが、最初にちらっと紹介されたっきりの人もいるので、犯人かも・・・と思うほどの存在感がなかったのが原因かもしれません。ここでも、もっと怪しい人物がもっといれば、さらに面白くなったのに・・・とちょっと残念に思います。
それは、小説だともっと詳しく描かれているのかもしれないので、やはり小説版を読んだほうが推理小説としては楽しめるのかもしれませんねー。一度、小説版も読んで比べてみたい所なんですが・・・。

ただ、この話の「真犯人」の方は、ちょっと予想してなかったので、ビックリしました。まさか2段構えになっているとはね・・・。この辺は原作者の狙い通りなのかも・・・。

それにしても、この映画、田口と共に事件を捜査するはずの厚生労働省の白鳥(阿部寛)がなかなか登場しないので、やきもきしました。
前半は登場人物の紹介が主でやや平板に物語が進んでいったのですが、阿部さんが登場した途端、全体にメリハリが出るというか引き締まるというか、一気に目が覚めた気がします(笑)。阿部さんの濃いキャラクターはインパクトが凄いですね。

他のキャストも豪華でよかったですよ。田口役の竹内結子も不定愁訴外来勤務っぽい、のほほんとした所が良く出てましたし、桐生役の吉川晃司もエリート医師らしくカッコよかったし・・。でも、原作では田口役は「男性」なんですってねー!!これはビックリ。「チーム・バチスタ」は男性が大半なので、映画だと華がないから、あえて田口を女性にしたのかなと思いますが・・・。
白鳥と田口コンビは、原作ではどんなやり取りなんでしょう!?そちらも気になりますね。