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Yuhiの読書日記+α

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25時

2009年03月08日 20時44分15秒 | 映画(な行)
25時間後に刑務所へ収監される男の一日を描いたドラマ。監督はスパイク・リー、主なキャストはエドワード・ノートン、フィリップ・シーモア・ホフマン、バリー・ペッパー、ロザリオ・ドーソン他。

<あらすじ>
ニューヨーク。ドラッグ・ディーラーだったモンティは、何者かの密告で麻薬捜査局に逮捕され、保釈中の身だった。そして、25時間後には7年の服役のために収監される。その現実に打ちひしがれる彼は、馴染みの店で最後の夜を明かそうと2人の親友、高校教師のジェイコブと株式ブローカーのフランクを誘う。また一方で、恋人ナチュレルが密告者ではないかと疑惑を募らせるモンティ。こうして、彼のシャバでの最後の夜が始まるが…。 (yahoo!映画より)


逮捕されたら、即刑務所へ行くものかと思っていたら、アメリカではそうじゃないんですねー。自分で25時間後に出頭しないといけないとは・・・。その間に逃げたりする可能性もあるわけだし、そこは犯罪者を信用してるってことになるのか・・・。
とにもかくにも、そういう制度のせいで、今作のような刑務所に入る前の犯人の1日を追う映画ができあがったわけです。

正直言って、モンティは自業自得だと思うし、それくらい苦悩してもらわないと、彼の売ったドラッグのせいで人生がメチャクチャになった人たちも浮かばれないと思うのですが、モンティの周りの人の気持ちを考えると、すごくツライものがありました。
モンティが犯罪に手を染めるのを防げなかったという怒り・悲しみ・苦しみ、というものが、胸にせまってきて、色々と考えさせられました。
役者さんがみんな芸達者な方ばかりだったのも大きいと思います。特に最後の方の、バリー・ペッパー演じるフランクとの殴り合いのシーンは鬼気迫るものがあって、泣けてきました。究極の友情の形を見た気がしましたね。こんなに思ってくれる人がいるモンティは、何だかんだ言っても恵まれてるなぁ・・・。


猫の恩返し

2008年12月16日 00時04分49秒 | 映画(な行)
スタジオジブリ作品で、柊あおい原作、森田宏幸のアニメ。

<あらすじ>
ごく普通の女子高生ハルは、ある日、トラックに轢かれそうになった猫の国の王子・ルーンを助けた彼女は、猫王から恩返しに猫の国に招待された。猫王の歓待ぶりに「このまま猫になってもいいかも??」と思った途端、その姿を猫に変えられたのだった・・・。


いわゆる「自分探し」ものなんでしょうね。こういうテーマの映画や小説って、ものすごくたくさんありますが、この作品は良くも悪くも普通ですね。

ジブリものにしては、ヒネリがないというかあまりにも直球ですね。誰が見ても分かりやすいので、難解すぎるものに比べれば、好感は持てましたけど、もうちょっと何かキラリと光る部分があったらな~と思いました。

柊あおいというと、私が小学生くらいの頃、「星の瞳のシルエット」という漫画がすごく流行っていました。その頃、その漫画雑誌を買っていたので、ずっと読んでいたのですが、連載が長くなり、その内漫画雑誌自体を購入しなくなったので、結局どうなったのか結末を知らないのですが・・・。なんか、とても懐かしいです。読んでみたいなぁ・・・。

南極日誌

2008年08月16日 00時10分06秒 | 映画(な行)
韓国で初めて南極を描いた映画として話題となった作品。「シュリ」「JSA」のソン・ガンホ主演、その他のキャストはユ・ジテ、キム・ギョンイク、パク・ヒスンなど。

<あらすじ>
南極の到達不能点を目指す6人の探検隊。彼らは80年前のイギリス探検隊によって書かれた日誌を発見するが、その後日誌に書かれているアクシデントに次々と遭遇し……。(シネマトゥデイより)


死と隣り合わせの危険な探検ということで、とても緊迫感が漂っていて、序盤はハラハラ・ドキドキしながら見ていました。
けど、だんだんとサスペンスというよりホラーっぽいシーンが出てきて、あれれ?と思っているうちに、とうとう意味不明になってきて・・・。
結局、何が言いたかったのか、よく分からない映画でした。

イギリス探検隊の日誌と同じように人が死んでいくというのはなかなか面白い着眼点だったと思うんですけど、それならもっと徹底してサスペンス調を貫いて欲しかったし、その日誌がもっと今の探検隊とからんできて欲しかったなぁ。
中盤以降は日誌はさほど重要な要素じゃなくなってしまってましたしね。あれをうまく使えば、もっと盛り上がる面白い作品になったんじゃないかと思うと、勿体無いなーって思います。

それなりにドキドキできる所はあったので、面白くない映画とは思いませんが、突っ込みどころも満載(ベースキャンプの人たちはどうしたんだろ?まさか探してないの?)だし、スッキリとしたオチもないしで、評価が下がっちゃいますね・・・。

名もなきアフリカの地で

2008年07月27日 00時24分46秒 | 映画(な行)
第二次世界大戦中、ナチの迫害から逃れるために、アフリカへ渡ったユダヤ人一家の物語。監督・脚本はカロリーヌ・リンク。キャストはユリアーネ・ケーラー、メラーブ・ニニッゼ、レア・クルカ、カロリーネ・エケルツ他。

<あらすじ>
イエッテル(ユリアーネ・ケーラー)と娘のレギーナ(レア・クルカ)は、ナチスの迫害から逃れ、夫のヴァルター(メラーブ・ニニッゼ)が先に渡っていたケニアの農場へやってくる。お嬢様育ちのイエッテルは、予想以上の厳しい暮らしに耐えられず、ヴァルターとの間にも亀裂が入る。一方、レギーナはアフリカの暮らしにすぐに順応し、現地の子供達や料理人のオウア(シデーデ・オンユーロ)とも仲良くなった。やがて第二次大戦が勃発し、ドイツ人は英国軍に身柄を拘束されはじめ、ヴァルターも収容所へ入れられる・・・。


ユダヤ人がナチスに迫害された話はよく聞きますが、アフリカへ移住した人たちもいたんですね。そういうストーリーは初めてだったので、なかなか新鮮でした。

まず何よりも、雄大なアフリカの大地に圧倒されました。灼熱の大地で、水や食料も限られ、とても厳しい土地なんだけど、自然と完全に共存したある意味のびのびとした生活でもあり、いいことも悪いことも、全て自然の営みなんだなーとしみじみ感じました。

子供のレギーナはすぐにアフリカの生活に順応するけど、イエッテルの方はなかなかそうはいかず、ドイツの生活を懐かしみ、黒人に対しても見下したような態度を取っていました。
それがラストに近づくにつれ、誰よりもアフリカから離れたがらず、「違いにこそ価値がある」ことに気づいていきます。
大きな事件があるわけでもなく、淡々とした描写が続くのに、その心境の変化がひしひしと伝わってきました。

キャストもすごくはまっていて良かったです。子供のレギーナはとっても可愛かった!!それにオウアも包容力があって優しくて、すごく素敵な人でした♪



ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

2008年06月14日 00時21分52秒 | 映画(な行)
ドイツで大ヒットしたという、余命わずかな男性二人のロードムービー。

<あらすじ>
死期の迫った脳腫瘍のマーティン(ティル・シュヴァイガー)と末期骨髄腫のルディ(ヤン・ヨーゼフ)は、ひょんなことで同じ病室でベッドを並べることに。こっそりテキーラを口にしたふたりは、まだみたことがない海をみようと思いつき、病院を抜け出す。駐車場のベンツを拝借し、旅に出たふたりだが、なんとその車はギャングの所有物で、中には大金が隠されていた。落ちこぼれのギャング(モーリッツ・ブライブトロイ)は大物に渡すはずだったその大金を取り返すべく、ふたりの後を追う。かくして心ならずもギャングを向こうにまわした逃避行をする羽目になったふたりの病身の男は、正真正銘の人生最後の冒険に乗り出すのだった。(goo映画より)


ドイツの映画って見た記憶がほとんどないのですが、これはすごく良かったです!
余命いくばくもない二人の旅・・・となると、かなり深刻でシリアスな話を想像したのですが、その予想は完全に覆されました。どっちかというとかなりドタバタコメディっぽいです。

もっと泣ける話を期待する人もいるかと思いますが、私はお涙頂戴系は苦手な方なので、これくらいのカラっとした描き方が丁度良かったです。
流れている音楽も、妙に明るくて、死期の迫った二人には本来なら不似合いなんだけど、何故か決まってる。

かといって、死を軽く扱っている風でもなく、合間合間には、ホロっとくるエピソードが挟まれてあるのが余計に切なく、ぐっと心に迫るものがありました。

ラストシーンは特に印象的で、あの雄大な海を見ながら、二人は何を思ったのか・・・。すごく余韻が残る終わり方でした。

死期をいつまでと宣告されたら自分だったらどうするか・・・。何をしたいと思うのか。
先日のブログにも書いていますが、好きな作家さんの死を知ったばかりということもあり、こういう問題には特に胸に重くのしかかります。


二重スパイ

2008年05月26日 00時33分27秒 | 映画(な行)
ハン・ソッキュ主演のスパイもの。「二重スパイ」というタイトルからして、スリリングな展開が予想され、期待度が高まります。

<あらすじ>
1980年代、北朝鮮から韓国へ自由を求め亡命した1人の男、イム・ビョンホ(ハン・ソッキュ)。韓国の国家安全企画部(安企部)による拷問に耐え抜き、上層部の信頼を獲得した彼は、2年後、正式に安企部の諜報員として採用される。それからまもなくだった。ラジオから流れてきた暗号に目の色を変えるビョンホ。実は彼は、二重スパイとして韓国に送り込まれた北朝鮮の工作員だったのだ。暗号の指令に従い、潜伏スパイとして活動するユン・スミ(コ・ソヨン)に接触するビョンホ。しかし、この運命の出会いが2人の人生の歯車を大きく狂わせてゆくのだった……。(goo映画より)

韓国の映画なので、てっきり韓国の諜報員が北朝鮮に潜入する話なのかと思っていたのですが、逆なんですねー。意外でした。
それに、ビョンホが二重スパイで韓国人DJと悲恋になるという展開なのかと思ってたんですが、そのDJもまた北側のスパイだと分かった時にはかなり驚いてしまいました。

そんなに激しいシーンがあるわけではないのに、いつバレるかバレるかとドキドキさせられるので、満足度が高かったです。
それに、ラストも衝撃的だったし・・・。妙に明るい南国の景色との対比がすごく効果的でしたね。スパイの悲哀が一層際立って、すごく余韻が残りました。


日本沈没

2008年05月25日 00時10分30秒 | 映画(な行)
先日、TV放映されていたのを録画して見ました。

<あらすじ>
日本各地で大規模な地震が頻発する中、潜水艇《わだつみ6500》のパイロットの小野寺は、同僚の結城と共に地球科学博士・田所の指揮の下、深海調査に参加。その結果、大地震と噴火活動によって日本が1年以内に沈没するという驚愕の事実を知る。総理大臣・山本は諸外国に日本国民の受け入れを要請し、危機管理担当大臣の鷹森は日本を救う方法を求めて田所を訪ねる。そんな中、小野寺は被災現場でハイパーレスキュー隊員の玲子と出会い、お互いに心引かれるのだった…。(goo映画より)


この映画が上映された当時の宣伝が凄かったし、タイトルからしてかなり奇抜なので、どんな映画なんだろうと結構期待してたんですが、正直、期待ハズレ・・・。
ジャンルとしては、パニックものになると思うんですけど、なぜか緊迫感に欠けるんですよねー。パニックものとしては致命的。
しかも、特撮も期待したほどでもなく、ちょっと安っぽく感じました。

肝心のストーリーも、泣かせようとしているのが見え見えでわざとらしく感じました。それに、登場人物の描き方もイマイチでしたね。主役級の人物でさえ、どんな人物なのかがよく分からなくて、誰にも感情移入できなかったです。

それに、草薙くんと柴崎コウとの恋愛も、唐突すぎてついていけないし、別になくても良かったような・・・。

大事な事を描かずに、余計なものばかりを入れている映画だなという印象を受けました。

結局は、どれもこれも中途半端に描きすぎなんだと思います。ま、私とは相性の悪い映画だったんでしょうね・・・。

ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女

2008年05月19日 00時22分59秒 | 映画(な行)
劇場公開時に映画館で見たのですが、何故かその時には感想を書いていなかったんですよねー。 今回TVで放送されたのでもう一度見てみました。やっぱり、細かい所は忘れてますねー。

<あらすじ>
第二次世界大戦下のロンドン。ペペンシー家の4人兄妹は、疎開のため、田舎の古い屋敷に預けられる。長兄のピーター、長女スーザン、次男のエドマンド、そして、無邪気な末っ子のルーシーは、屋敷の中で静かにするように、と女執事に厳しく言われる。しかし、遊び盛りの4人は、言いつけを破り、怖い執事に見つからないように、屋敷中に隠れる。末っ子のルーシーが隠れた部屋には、衣装ダンスがあった。扉を開けるルーシー。すると、そこは一面に雪が降り積もる森だった。衣装ダンスは、別の世界への入り口だったのだ。(goo映画より)

最近、ファンタジー物が多すぎて、少々食傷気味なんですよね。一度目に見たときは、可もなく不可もない子供向けの普通すぎる話だなーと思ってました。だから、大した感想がなくて、ブログに書かなかったんだと思うんですが・・・。
今回見てみたら、映像がすごく壮大で綺麗だったことを思い出したのと、普通の子供が誰でも空想するような世界を描いているという感じで、なかなか好感が持てました。特に、一番末っ子のルーシーはすごく可愛いし、演技も上手い!

それに何と言っても、4人兄弟が、仲良しすぎず色んなタイプがいるのも自然な感じで良かったです。
こういうファンタジーものって、主役が子供だと、みんな無邪気で勇敢ないい子っていう設定が多いけど、そうでもないっていうのがリアルですよね。
特に、次男のエドマンドは、ひねくれものでかなりイヤな子です。
彼のせいで、他の兄弟が窮地に立たされるわけで・・・。
それが、どのように改心していくのか?というのも見所の一つ。きっと子供が見たら考えさせられる所があるんじゃないかな?
長男のピーターも、最初は頼りない感じですが、この冒険によって随分変わりますし、兄弟それぞれが、この冒険を通して変化していき、結束が固くなっていくのが面白いです。

上映時間が長すぎる気もしますし、あまり期待しすぎると拍子抜けするかもしれませんが、世界観もうまく表されていると思いますし、普通に子供でも楽しめる映画じゃないかなーと思います。

ニュー・シネマ・パラダイス

2008年05月04日 00時31分10秒 | 映画(な行)
評判が高い作品だと聞いていたので、以前から興味はあったのですが、ようやく見ることができました。噂に違わずすごくいい映画で、観て良かったです!特に音楽が郷愁を誘うというか、ノスタルジックでストーリーと見事にマッチしてたように思います。(今じゃ、色んなドラマなどで使われている曲ですもんね。でもやはり、このストーリーにピッタリです)
ちなみに、この作品は、オリジナル版と劇場公開版があるらしいのですが、私が見たのは、エレナと再会しないバージョンの方だったので、どうやら劇場公開版のようです。

<あらすじ>
映画監督のサルヴァトーレ・ディ・ヴィータ(ジャック・ペラン)は、留守中に母マリア(プペラ・マッジョ)からアルフレードが死んだという電話があった事を知らされる。その名を耳にした途端、サルヴァトーレの脳裏には、シチリアのジャンカルド村での少年時代の思い出が甦る・・。
当時、映画好きのサルヴァトーレ(サルヴァトーレ・カシオ)はトトと呼ばれており、「パラダイス」映画館の映写室と映写技師のアルフレード(フィリップ・ノワレ)に惹かれ、なんとか映写室に入り込もうとしていたが、アルフレードは彼をなんおか追い返そうとしていた。そのうち2人の間には不思議な友情の絆が結ばれてゆき、トトは映写室でカットされたフィルムを宝物にして集めるのだった。しかしある日、フィルムに火がつき、「パラダイス」は瞬く間に燃え尽きてしまう。そしてトトの懸命の救出にもかかわらず、アルフレードは火傷が原因で失明してしまうのだった・・・。

ストーリー的には、ものすごくドラマチックな展開があるというわけではなかったんですけど、そこがまたしみじみとした感慨を生んでいいなと思いました。少年のトトもすごく可愛いし、キャスティングもすごく合ってましたね。

少年時代・青年時代を、現在映画監督として成功をおさめている、この映画の主人公であるサルヴァトーレ(通称トト)が振り返るわけですが、誰にでもあるような少年時代・青年時代の心の動きが、さりげない演出ながらもすごくよく感じられて、余計に心に染み入りました。

特に序盤のアルフレードと少年トトの心の交流はすごく見ごたえありました。年は祖父と孫ほどに離れていても、映画好きという一面で通じ合う心は、ものすごく説得力を持って感じられました。

ジャンカルド村を出てローマへ行き、決して帰ってくるなと言ったかつてのアルフレード。トトの才能と映画への情熱を誰よりも認めていたアルフレードは、ある意味、実の親よりもトトの事を分かっていて、切ない気持ちになりました。

そして、30年も実家に帰ってこなかった息子に対する母親。もう自分達の事なんて忘れているわよと言った娘の言葉を容れず、アルフレードの死を息子に知らせようとしていました。アルフレードが息子にとってどれほどの人物だったかを理解してなかったら、こんな事できませんよね。

で、アルフレードの訃報を聞き30年ぶりにジャンカルド村へ帰ってきたトト。実家は改装されていたが、自分の部屋をちゃんと残しておいてくれた母や、あれほど熱を入れていた映画館「パラダイス」が取り壊される事を知り、複雑な気持ちを抱く・・・。

それぞれの気持ちが交錯したラストは、何ともいえないようなしみじみとした,感慨をもたらしました。
派手なストーリー展開・演出があるわけではないけれども、とても郷愁を誘う映画で心に残る作品でした。
きっと見るたびに新たな発見があるタイプの映画だろうなーという気がしてなりません。

私は、同じ映画を何度も見るようなタイプではないのですが、この映画はきっとまた見直したくなるだろうなーという予感がします。
(オリジナル版があるようなので、そちらも是非見てみたいです!)

21グラム

2008年03月22日 10時48分08秒 | 映画(な行)
普通なら知り合うはずのなかった者同士が、ある交通事故をきっかけに人生が交錯し思いもよらぬ方向へ展開する人間ドラマ。

<あらすじ>
夫と2人の娘を交通事故で夫と娘達を失ってしまったクリスティーナ(ナオミ・ワッツ)。犯人は、前科があるジャック(ベニチオ・デル・トロ)という男で、最初は逃げたが良心に耐えかねて出頭してきた。死んだ夫の心臓は、大学教授のポール(ショーン・ペン)に移植された。移植は成功し、ポールは移植してくれた相手を知るため調査し、クリスティーナを探し出すことに成功する。二人はやがて親密な関係になっていくのだが・・・。


見終わった後、ずっとラストシーンの意味を考えてました。でも、自分の中でも「これだ」というはっきりとした答えは出ないんですよね。
とても重くて難しいテーマな上、映画の構成自体が、時系列も視点も、あちこち飛びまくるので、想像力をフル活動させないといけないタイプだったので余計です。
もう一度、よーく目をこらして見れば、気づかなかった色んなことが見えてくるのかもしれませんけど、一度ではとても意味をつかみきれません。それくらい複雑なストーリーです。
監督としては、あえてそれを狙ったのかもしれませんけどね。
私としては、じっくりと落ち着いて考えたかったなーという気がします。

ナオミ・ワッツやショーン・ペンの演技はすごい迫力でよかったです!全力でぶつかって演技してるという感がありありで、とても見ごたえありましたよ。

タイトルの「21グラム」って何なのかなと思っていたら、魂の重さのことなんですって。全然知りませんでした。



2010年

2008年01月20日 23時57分51秒 | 映画(な行)
「2001年宇宙の旅」の続編だそうです。私は「2001年~」は未見なのですが、続編が存在することも全く知らず、見始めて初めて気づきました(^^ゞ

<あらすじ>
2001年、月面で発見された謎の黒石板、モノリス解明のために、アメリカの宇宙船ディスカバリー号が木星へと旅立ったが、失敗に終わった。そして2010年。ディスカバリー号の計画責任者のフロイド博士(ロイ・シャイダー)、HALの生みの親チャンドラ博士(ボブ・バラバン)、ディスカバリー号のエンジニアのカーノウ(ジョン・リスゴー)の3人は、ソビエトのタニヤ船長(ヘレン・ミレン)らと共に宇宙船レオーノフ号に乗り込み、木星へと向かうことになったが・・・。


コンピューターなどが、とても大きく分厚いのが笑えました。これが作られた当時は、それでも最新だったんだろうなぁと思うのですが、想像以上に現実の方が進歩しているんですね。
それに、米ソの冷戦状態もストーリーに反映してるのですが、今やソ連もありませんし、全然違う世の中になっちゃって・・・。
でも、宇宙に対する夢やロマン、畏敬の念などは、科学が進歩した今でも変わらないですよね。

ストーリー的には「2001年~」を見ていないので、やや分かりにくい点がありました。最初に大まかな説明があるんですが、やはり実際に映像で見てみた方が一層楽しめると思います。私も機会があればぜひ見てみたいなーと思います。

そして、やはりこの音楽が最高♪宇宙を思い浮かべる時にはいつもこの音楽が頭の中を流れます。いつの時代も変わらない名曲ですね。

ナショナル・トレジャー

2008年01月03日 23時56分05秒 | 映画(な行)
シリーズ第1作目の方です。先に2作目を見てしまったので、順番としては逆になってしまったんですが、ようやく見ましたので感想をアップしたいと思います!

<あらすじ>
独立戦争中に痕跡を絶った秘宝の行方を、代々追い続けてきたゲイツ家の末裔ベン・ゲイツ(ニコラス・ケイジ)は、その封印を解く鍵がアメリカ独立宣言書にあることを突き止める。ゲイツは公文書館の博士アビゲイル(ダイアン・クルーガー)に面会を求めるが、彼女はゲイツの情報を信じない。その頃、秘宝を我が物にしようと企む野心家イアン(ショーン・ビーン)も同じく宣言書を狙っていた。ゲイツはイアンの裏をかき、宣言書を盗み出す計画を立てるが・・・。

先日、2作目に当たる「リンカーン暗殺者の日記」の方を見たときに、登場人物の人間関係が分かりにくかったと書いたのですが、確かにこちらを見ていた方が、すんなりと物語には入れたんでしょうけど、見てなくてもさして問題はなかったようですね。
今作ではベンのお父さんのパトリックもさほど活躍してなかったし・・・。

2作目の時にも感じましたけど、家族みんなで楽しめる作品ですよね。宝探しというドキドキ感もあるし、ちょっとしたアクションもあるし・・・。エンターテイメントとしてはなかなか楽しい作品です。

ただ、謎解きが中心でアクションに重点をおいてないので、昨今のハリウッド映画を見慣れた目からすると、ちょっと物足りなさを感じるのも事実ですよね。
しかも、謎自体もこちらがあれこれ考える暇もなく、サッサと解いていってしまうのも2作目と同様だし。
あまりにも賢すぎる人たちばかりなのが難点なのかも。凡人を主要登場人物の中に入れておいて下さい!と力説したくなりました(笑)。


ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記

2007年12月22日 23時42分55秒 | 映画(な行)
シリーズ第2作目。ジェリー・ブラッカイマー製作、ジョン・タートルトーブ監督、ニコラス・ケイジ主演の映画です。
前作を見ていないにもかかわらず、「まあ、分かるだろう」と軽く考えて見てきました。けど、やっぱり前作は見ておいた方が良かった気がします
序盤、登場人物の名前と関係がよく分からなくて、物語に集中できなかったので・・・。やっぱりシリーズ物は、順番通りに見るのが鉄則ということですかね~。

<あらすじ>
アメリカの大統領リンカーンの暗殺事件の犯人の日記の一部が発見され、そこに、暗殺犯の所属していた秘密結社の一員としてベン・ゲイツ(ニコラス・ケイジ)の先祖であるトーマスの名前が書かれていた。ベンは、父のパトリック(ジョン・ボイト)と共に、ゲイツ家の汚名をそそぐため動き始める・・・。


このシリーズは初めて見たのですが、イメージとしては、「インディ・ジョーンズ」と「ダ・ヴィンチ・コード」を足して2で割ったような感じでした。
アクションあり謎解きありで、エンターテイメントとしてはそれなりに楽しめる映画ですね。
ただ、ちょっと勿体無いと思うのは、謎解き部分がアッサリとしすぎ。ご都合主義は仕方ないけど、もっと悩んだり、考え込んだりする場面もあっていいのでは?謎を解いていく過程をしっかり描いた方が、解けたときの爽快感が得られると思うんですが・・・。
それに、突っ込みどころも満載ですよね~。特に笑ったのは、岩に水をかけるシーン。あんな広い場所に、ペットボトルの少量の水を撒いたくらいで、都合良く絵が浮き上がってくるなんて、絶対にありえないと思ったのは私だけでしょうか・・・。ご都合主義は仕方ないと思いますが、うーん・・・。
しかも、ラストでベンがウィルキンソンを助けに戻るといいつつ、アッサリと見捨ててしまったところ。ちょっと納得いかなかったな~。できないことを約束するなんて、ちょっとヒドイんじゃないでしょうか・・・。それまではいけすかなかったウィルキンソンですが、ちょっと可哀想になってしまいました。

とは言いつつも、見ている最中は、展開がかなり速いので、あれこれ考えている暇はないし、ハリウッド的な大掛かりなセットや迫力ある映像に押されて、それはそれなりに楽しめる映画でした。
キャストもヘレン・ミレンやジョン・ボイト、エド・ハリスなどなど、豪華で見ごたえありました。

ちなみに、さっき知ったばかりなのですが、なんと明日TVで前作「ナショナル・トレジャー」の放映があるようです
知ってたら、先に見てからにしたのになぁ・・・。

ナイトミュージアム

2007年10月27日 00時30分22秒 | 映画(な行)
ちょっと子供向けかなーと思いつつ、以前から見たいなーと思っていた作品です。見た瞬間、主人公ラリーの前妻があの「24」のオードリー・レインズ役のキム・レイヴァーであると気づき、ビックリしましたが・・・。


あらすじは・・・

ニューヨークに住むラリーは、現在失業中。しかも最愛の息子ニッキーは、元妻の再婚相手になついてしまっている。父子の絆を取り戻すため、まずは仕事を持とうと決心したラリーは、自然史博物館の夜警の仕事に就く。しかし勤務最初の夜、ひとり見回りを始めたラリーは愕然とする。ホール中央にあったティラノサウルスの骨格標本が、忽然と消えているのだ!その直後、ラリーは館内を動き回るティラノサウルスに追いかけられ…!?

キャストは、ベン・スティラー、ロビン・ウィリアムズ、カーラ・グギーノ、ディック・ヴァン・ダイク、オーウェン・ウィルソンほか。


自然史博物館を舞台に、思いもよらない展開が繰り広げられ、自然と物語の世界に入っていけました。普通に考えたら、絶対にありえなさそうなことだけど、なんだか夢があっていいなーと思える話でした。

時代の違う生物同士がもし同時代に生きていたらどうなるだろう・・・って、子供の頃に考えたりしませんでしたか?そういう素朴な空想を見事に形にしています。こういう話って、これまでにありそうで、なかったタイプですよね。

ティラノサウルス他、展示物もすごくリアルだし、迫力満点!!歴史の勉強にもなりますし、ハラハラ・ドキドキするアクションシーンもあります。もちろんコミカルなシーンも満載です。子供は勿論のこと、大人でも充分楽しめる作品だと思いました。

ちょっと「ホーム・アローン」っぽいなと思ったのは、悪い人が出てきても、決して死なないところ。最近は殺伐としたストーリーの映画やドラマが多いですが、こういうのがあると、ちょっとホッとします。

ちなみに、自然史博物館に展示されているものの中には、アメリカ人は子供の頃に教わっていて常識のようですが、私にはよく分からないものもたくさんありました・・・(汗)

ナチュラル

2007年05月05日 23時48分06秒 | 映画(な行)
 1984年の作品。プロ野球の選手を志した男の半生を描いた野球映画。監督はバリー・レヴィンソン、バーナード・マラムードの原作(『奇跡のルーキー』早川書房刊)をロジャー・タウンとフィル・ダッセンベリーが脚本化。ロバート・レッドフォード主演、他にロバート・デュヴァル、グレン・クロース、キム・ベイシンガー、ウィルフォード・ブリムリー、バーバラ・ハーシーなど。

 生まれついて野球の才能があったロイ(ロバート・レッドフォード)は、20歳の時にスカウトされ故郷のネブラスカを出、シカゴへと向かった。途中で出会った謎の女ハリエット(バーバラ・ハーシー)とシカゴで再会し、彼女に言われるがままホテルへと向かったロイだったが、ハリエットに拳銃で撃たれる・・・。
そして16年後のニューヨーク。常に下位で低迷しているニューヨーク・ナイツのベンチに35歳のルーキー、ロイが現われる。プロ経験のないロイを、監督のポップ・フィッシャーは冷たく扱うが、ロイのお陰でニューヨーク・ナイツは勝ち続け、野球界は奇跡のルーキーの登場で大揺れとなる・・・。

 野球を題材にした映画というのはいくつか見たことがあって、その中では「フィールド・オブ・ドリームス」が最も心に残っていますが、これはそれにもまして、ストレートな野球映画だなと思いました。
35歳でプロの野球選手になれるところとか、さらには大活躍するところとか、思い切りアメリカン・ドリームな感じなのですが、これがまたストレートに徹しているためか、逆に嫌味がない感じで見ることができました。
この映画は単なる野球のサクセス・ストーリーなだけではなく、親子の情愛という部分もうまく描かれています。ロイと父親の関係。さらにロイと幼馴染のアイリス、そしてその息子との関係・・・。
こういう後味のいい映画もたまにはいいものですね。

 そういえば、ちょうど今、高校野球界で色々と問題が巻き起こっていますが、昔のアメリカでもあれこれとお金に絡んだ問題があったようです。
あまりにジャストなタイミングでこの映画を観たので、あれこれと考えさせられました。