上砂理佳のうぐいす日記

7月18日(木)~23日(火)まで、茶屋町の「ギャラリー四匹の猫」で「夏への扉」展に参加します★

まだ泣いている★

2010-02-24 | 09-10コンペとショー
スーパーでショーガを見ても泣き、アサヒビア6缶パックを見ても泣き、神社で手を合わせても泣き…「降りてくれー!(西岡アナ絶叫)」、最後のガッツポーズ、表彰台で涙をこらえる…を、脳内リプレイして泣くワケですね、私。仕事とスイッチ切り替えるのが大変ですね(笑)。

本田君の無念の4位・ソルトレイク五輪まで脳内リプレイ。あの時はSP2位でしたからねー。銅メダルいける!と思ったら、4回転を3本跳んだ地元アメリカのティモシー・ゲーブルに僅差で持っていかれてしまった。
あの時本田君は20歳。4年後にメダルが獲れるのかは微妙。まさに「一世一代のチャンス」だったのです。五輪メダルの難しさをつくづくと思いしらされると同時に、「もう、私が生きてるうちにチャンスはこないのか?」とも。

その本田君の「お下がり」スケート靴を履いて滑った大ちゃんは、自分の肩にのしかかる「日本男子フィギュア・78年の悲願」の重みを十二分に解っていたことでしょう。
選手のピーク年齢、五輪開催の年、ライバル選手達の実力、ジャッジシステム、開催地…メダルを獲るには様々な要素が絡み合う訳ですが、やっぱりやっぱり五輪は違う。世界選手権やGPFとは違う。特別な場所、特別な試合、特別な祭典でした。

男子シングルは、ショートプログラムが大きな鍵でした。
ミスが許されないSPで、脱落していく金メダル候補たち。ジュベールやアボット、トーマス君。ランビやパトちゃんはまだメダル圏内とも言えましたが、彼らの緊張の度合いが私の予想をはるかに超えていました。みんな、普段なら有り得ない様なミス。
その点、国内での争いが超~厳しい日本勢は、「SPにおける精神力」が鍛えられていたのかも(まあ、誰も4回転を入れていないということもあるけど)。

大ちゃんも結果的にSPの貯金が効き、総合ではなんとか持ちこたえることが出来ました。
4回転は確率も悪かったので「一縷の望み」しかかけてなかったけど、回転不足で転倒!という最悪のパターン。
しかし、起き上がってから即効で「いい顔」になってましたよね。あれは何なんだろう。SPでもとにかく「表情」。顔の表情と、背中からでもわかる「体から発散するもの」が素晴しかった。大ちゃんが五輪で「どーしてもやりたい!」とこだわったのは、あの「表情」ではなかったか。4回転よりも。
彼にとって表現面で納得がいかなかったらそれこそ、一生悔いが残る試合になったと思うので、これをやりきったことで「幸せな五輪」になったことと思います。

採点や順位や滑走順や、とにかくドラマチック過ぎる男子シングルでしたが、この特別な一戦を、どーやって言葉にしたらいいのか解りません。田村明子さんに期待しましょう(笑)。
あの辛い辛いイエテボリ世界選手権からほぼ2年。余りにも色々な事があった2年、辛抱して応援し続けたきたファンにとっては、至福にして号泣の銅メダルの瞬間。
フィギュアファン歴・四半世紀に及ぶ?私は「どーしてもどーしても」日本男子が五輪メダルを獲るところをこの目で見たかったのです。それは夢でした。もう一つの夢は「日本男子初の世界チャンピオン」。

夢のひとつはかなえられました。大ちゃん、ありがとう。
どん底から上がってきて頑張った大ちゃんに、五輪の女神は微笑んだよ★
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