上砂理佳のうぐいす日記

「夏への扉」展では暑い中、たくさんの方にお越しいただき誠にありがとうございました!★

シュレッダー絵画★

2018-10-13 | アート・音楽・映画・本・舞台・ドラマ
サザビーズでオークションにかけられた絵画が、落札決定!の瞬間、ズリズリ~っと額縁から降りていってシュレッダー裁断されてしまう。
バンクシーさんというアーティスト本人の仕業だというニュース、絵を描いてる者としては、面白かったです。
私は「バンクシー」知らなかったですが、生年性別不詳とのこと。多分、若い男性なんじゃないかな?女性はこういうことしないような気がする(個人の感覚です)。

シュレッダー仕掛けは遠隔操作としても、あのオークション会場に本人が居ないと、さすがにあのタイミングでスイッチON出来ないのでは。それか仲間が会場に居てたとか。サザビーズは誰でも参加出来るそうなので、充分やれそうですよね。
オークション運営者側が、既に知ってたんじゃないの?という説にも、一票!
普通あんなことが起きたら、もっと大騒ぎになると思うんですが、映像見る限りでは、落ち着いてる人が多い。なんかそこも腑に落ちないわ。

あれって、一億ナンボで落札した人が「裁断されててもいい。歴史的事件まるごと買ったのだから」とOK出してくれたからいいようなものの、激怒クレームがついたらどうなるんでしょうね。「落札前の状態と違うから詐欺だ!」と言われたら。あ、まだ代金振込前だからキャンセル出来るのかな。
でももし、美しい風景画や肖像画の大作で「家か会社に飾ろう」と純粋に思ってたなら、嫌~な気分になるなあ。 
こういうことが可能になったら、今後、落札決定瞬間に作品がプチ爆発!とか、絵具を溶かす薬が画面に溢れてきて台無し、とか。後発バリエーションも出てくるような気がします(サザビーズって、空港みたいに事前の危険物チェックって無いんだろうか)。
アートって、「人を驚かせてナンボ」「瞬間芸」面もありますから、作者は思惑通りになってニンマリしてるかな。ニュースにもなったし。まあネガティブに捉えたら「悪目立ち」とも言えましょう。
だって「芸術が高額で落札されることを批判」する精神がホントにあるなら、原画もプリントも一切売らせないようにするはずだけど、「いつかサザビーズに出た時のために」仕込んだなら、高額落札されるシチュエーションを期待してた、ってことですよね。
高額でないと話題にもならないし、落札客がいないと事件も発生しない。
作者は相当な自信もあってこのゲームを仕組み、目立ちたかったんだなあ、と(笑)。

ちなみに落札額の「一億ナンボ」は、通常、作者には一銭も入りません。
バンクシーさんが最初に作品を売った人が今回のオークションに持ち込んだそうなので、その人が「転売ヤー」となって儲けただけ。
アート作品は、転売、転売、転売、でもし値段が高騰していっても、作者に利鞘が入るわけでもなく、その辺は古本や古着と一緒です。
作者が得た利益は「世の中を驚かせた!」それのみですが、自身のブランド価値を益々上げることに成功してますよね。
昔っから、せっかく作った傑作を自ら壊しちゃう「創造と破壊パフォーマンス」は存在しますが、シチュエーションと遠隔操作ってところが目新しい。
でも、もしかして、サザビーズと作者、結託してるかな~(チラと思う)★
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新しい版★

2018-10-13 | うぐいすよもやま日記
しばらく実験的な小さめ版画を作っていて、失敗もあり成功もあり。
頭の中にイメージは幾つも出てくるのに体がついていってない!★
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