今日の東京新聞に中村憲剛のインタビューが出ている。Jリーグの特任理事として母校の中大でゼミの学生とどのようにサッカーを盛り上げるかを格闘している。WCでの日本の活躍がサッカー人気を左右するなどなど。言っていることは分かるが、ヨーロッパのようにサッカーが文化、生活の一部になるのは、日本では不可能だと思う。
まずヨーロッパでは100年以上の歴史を持つクラブがごろごろしている。スポーツといえばサッカーしかないような国に憧れるのは自由だが、そこに追いつこうというのは無理だ。日本ではまず野球がある。プロ野球はもちろんのこと、高校野球、学生野球などカテゴリーも多い。そして歴史も長い。Jリーグはまだ30年。80年以上の歴史があるプロ野球に追いつくのは無理。
先日等々力スタジアムでフロンターレの試合を観戦して感じたのは、スタジアムに来る2万人は非常に盛り上がっている。多くのスタジアム周辺の住人は自転車で来ていた。自転車置き場は自転車だらけで、駅前の自転車置き場の様相である。まさしく地域密着型だ。
対戦相手の鹿島のサポも声出しはできないが、拍手、手拍子でほぼ全員がリズムを美しく合わせる。だれも間違えない。かなり練習しなければあの手拍子はできない。彼らの盛り上がりもすごい。しかしこれらの盛り上がりはあくまでも局地的で、地域限定である。
Jリーグサポの熱気をサッカー素人に伝播させるのはどうすればいいか。一朝一夕にはできないし、20年、30年かけるしかない。それにはまずJリーグ選手の年俸を上げて、日本でも2億、3億円を簡単にかせげるようにして、若手の選手が海外に流出しないようにする。流出しても現役バリバリの時にJリーグに戻ってきてもらう環境を作る。日本代表で活躍する選手がその半数がJリーグでプレーしていればそれらの選手を見ようとJリーグが盛り上がる。
事は簡単ではないが、選手の年俸を上げることがJリーグを盛り上げる一歩だと思う。
頑張れ憲剛さん。
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