シドニーのあるNSW州は明日から夏時間に移行する。DAYLIGHT SAVINGと呼ばれ、日照時間を延ばすという意味である。10月の最初の日曜日から翌年の4月の最初の日曜日までである。半年も夏ということになる。
具体的に言えば、今日の段階でシドニーと日本の時差は1時間だが、明日(今晩の2時AM)から2時間になる。時計の針を1時間進めるわけだ。逆に夏時間から冬時間に戻るときは、時計の針を1時間遅らせる。
筆者はこの夏時間制度が嫌いである。理由はいろいろある。
①サッカーを見るのに不都合でしかない。日本国内でのキックオフが夜の7時とすると、時差が1時間ならばキックオフは8時で、試合は10時には終わる。ちょうどいい時間である。時差が2時間になると9時から11時になり、ちょっと遅い。翌朝に朝番の仕事があるとこれは遅い。
②デジタル時計(スマホとかテレビ)が内蔵されている機器は勝手に調整してくれるが、腕時計、アナログの目覚まし時計、柱時計、マイクロウエーブ、オーブンなどは手作業で時計を修正する必要がある。これがかなり面倒で年に2回もこの作業がある。
③日照時間が伸びるので、一番長いときは夜の8時ごろが日の入りとなる。逆に日の出は夏でも7時ごろになる。自然現象を人為的に変えることが嫌いだ。
④冬時間から夏時間に移行するときは、ああ夏が来るのかとはしゃぐ気持ちになるが、逆に冬時間に戻るときは、日の入りが突然早くなり、夏から秋、冬に一挙に移行する。これは気が滅入る。
⑤夏時間を採用していない州、例えばブリスベンのあるクイーンズランド州は採用していないので、シドニーとブリスベンは経度はほぼ同じなのに、時差が生じる。これは国内移動するときに大変不都合である。
とにかく明日の朝には腕時計、柱時計などを変更しなければいけない。