新潟にいた田中達也が現役を引退。最終節の町田戦では先発して前半途中で交代。試合途中にもかかわらず、両チームの選手などが花道を作って、田中達也を送り出した。なんともジーンと胸にくるシーンだった。
さて田中達也もすでに39才である。まだ20代前半の若い選手というイメージだったがみんな年を取ったわけだ。浦和レッズに2001年に2012年、新潟に2013年から今季まで在籍。浦和に12年、新潟に9年とそれぞれ長くプレーしている。
30才すぎたあたりから、毎年のゴール数は少なかったが、それでも39才までプレーできたとは驚き。浦和では2006年から2007年にJ1優勝、天皇杯優勝、ACL優勝と一番いい時期にいた。今思えばこれが浦和の全盛期。浦和がこんなに強かったとは信じられないくらいだ。
田中達也の代表での全盛期は2008年11月19日のドーハでのWC予選のカタール戦でのゴールだろう。この試合の戦評を読むと、「田中達也(前半19分):内田のフィードに玉田の裏から抜け出した田中達が胸トラップから右足を振り抜き先制ゴール」とある。
この時の監督は岡ちゃん、GKは川口、CBは寺田、ツーリオ。SBは内田、長友。中盤は長谷部、遠藤。2列目に中村俊輔、大久保。2トップに玉田、田中達也である。なかなか濃いメンツだ。CBの寺田周平という選手のことをどうも思い出せない。そんな選手いたのか。
この試合は日本がアウエーでカタールを0-3で蹴散らしている。今、日本がカタールとドーハで試合をすれば完敗するでしょう。このころのカタールは弱かった。この当時のカタールの監督は今は亡き、ブルーノ・メッツ。たったの13年前だが時代を感じる。
田中達也、お疲れ様でした。
当時、達也は、”背中”達也と呼ばれた。
帝京高時代から、見てきただけに、年月の速さが偲ばれる。