サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

オリンピック柔道

2024-07-30 11:24:07 | 日記

女子柔道の阿部詩選手の号泣に驚いてしまった。勝負の後に勝つか負けるかは別にしても、号泣する選手は多いが、あそこまで大声で長時間泣くというか、喚いている選手は見たことがない。あれが金メダル獲得だったらよかったのに。

 

さてオリンピック柔道を筆者は見に行ったがことがある。2000年のシドニー五輪の柔道初日、女子は田村亮子選手、男子は野村忠宏選手が出場。田村選手は初の金メダル、野村選手は2連覇した。

 

順番は忘れたが、田村選手が勝った瞬間に観客席に上がって誰かに飛びついて抱き合った。親族なのか恩師なのかは知らないが、とにかく歓喜の抱擁だった。その瞬間を写真に撮ろうとする日本のメディアがその場に群がった。多分100人以上はいただろう。あまりにもメディアのフラッシュがすごすぎて、観客はあっけにとられた。

 

その後、田村選手は金メダルを掲げて満面の笑みで観客に答えた。選手としての至福の瞬間、特にテイーンエイジャーのころから期待されてはなかなか金メダルが取れなかった。喜びもひとしおだっただろう。

 

野村選手は圧倒的な強さだった。筆者の目の前に中国人の観客がいて、試合が始まってから立っていた。座ってくれなければ試合が見えないだろうと文句を言っている間に、1分もたたないうちに野村選手は1本勝ちした。

 

勝ってから野村選手は両手を大きく掲げて、どうだ、こんなものだといわんばかりの表情を見せた。そのふてぶしい態度にあっけにとられた。

 

柔道会場には日本から来た日本人も含めて、とにかく日本人だらけ。観客と同じくらいの数ではないかと思えるほどの日本のメディアが集結。オリンピックの柔道とはこういうものなのかと驚嘆した。

日本柔道界レジェンドの野村忠宏

レジェンド、野村忠宏。