先週の日曜日からTBSで放送開始されたオールドルーキーというドラマを見た。38才の元日本代表が現役引退を強いられてセカンドキャリアにもがくというストーリーで、サッカー選手にはあるあるな話だ。
代表の試合の回想場面では、大久保嘉人、坪井、那須などもちょびっと出演していて、番組のサッカー監修は大久保嘉人である。大久保はなかなか活躍している。さて第1話の中で違和感のある設定がかなりあった。
まずJ3のクラブに所属していた主人公の新町だが、クラブが親会社の経営不振により突然解散となる。選手への告知があり、それが今日限りで解散と通告されている。シーズン終了直後なのかとうかは知らないが、選手だって身の振り方を決めなければいけないし、こんな唐突な解散宣告はありえない。親会社だって非難を浴びる。
また新町は代理人を頼ったが、オファーを出すクラブがJ3でもなくギブアップしてしまう。それならば年俸を度外視すればJFLでも地域リーグでも探しようがあるだろう。そして新町は大勢の面前で土下座してなんとかしてくれと代理人企業の社長に頼み込む。代表まで行った選手がここまでするかあ?
そして新町はハローワークで職探し。いろいろやってもうまくいかず、奥さんに隠れて建設現場の交通整理のアルバイトにまで落ちぶれる。困っている状況を強調したいのだろうが、元代表選手をここまで卑屈に描いてはいけない。
そして何よりも驚いたのは、新町が指導者になりたいと言い出したがコーチライセンスが必要という認識もなかった。元代表選手がそんなことを知らないなんてありえないでしょう。
代理人企業の会議室にクライアントの一人として中村憲剛の写真があったのは面白かった。そのうち出演するのだろうか。セカンドキャリアを成功している代表例としてぜひ出演してほしい。川崎フロンターレの地域密着をレポートさせてもいい。
いくらドラマとはいえ、サッカー選手をあまりにも小馬鹿にしている設定に腹が立ったのは筆者だけだろうか。
主人公の次に目立っていた大久保嘉人。