サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

オーストラリア総選挙

2019-05-19 09:31:12 | 日記
昨日オーストラリアの連邦議会の選挙があり、直近の世論調査では野党労働党が52%の支持率で優位だったはずだが、結果的に労働党は議席を減らして保守連合が政権を維持した。東部諸州での投票締め切り後の出口調査でも労働党が優位だったが、ふたを開けてみれば結果は真逆だった。


その中で特筆すべき落選があった。それはトニー・アボット元首相の落選である。アボットは安倍晋三のお友達で有名である。政治家の一家、右翼思想という共通点があり、それもあって仲がよかった。ちなみにアボットを破った相手は無所属の女性である。1998年の長野オリンピックのアルペン競技で銅メダルを獲得したスポーツウーマンである。知名度が高い美人である。


さて我が家のある地域は伝統的に保守政党である自由党の地盤で長いこと自由党が勝っている。オーストラリアの選挙制度では連邦議会の下院はすべて小選挙区で、50%以上の得票率がない場合は2番目に支持する候補への優先順位で票を割り振るという複雑な制度である。


そのような小選挙区でも日本と同様に泡沫候補もたくさん立候補する。我が家の地域には連邦議会でも州議会でも必ず立候補する女性がいる。2月に州議会選挙があったがそれにも立候補して当然落選。昨日の選挙も落選。キリスト教民主党という宗教政党に属していて選挙への立候補が布教活動の一環なのだろう。


この女性は息子の小学校時代(たしか5年生くらい)の担任の先生だった。おとなしい性格で生徒をしかりつけるようなことはなかった。そのために特に男子生徒になめられていた。悪ガキの中には息子もいた。宿題を出されても平気でわざとやっていかない。怒られてもへらへらしている。


この担任にどうして宿題をやってこないのかと叱られたが、こともあろうに自分はやることが多いので忙しいのだと反論していた。その日のうちに先生から電話があり、お宅の息子さんはこんなことを言っているがちゃんとしつけて欲しいとこちらが怒られてしまった。


息子をどやしつけて宿題をやらせたが、悪ガキに悪態つかれていた先生は毎回選挙に出て落選している。もう選挙はやめればいいのに。