サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

ポジショナルプレー

2018-07-25 10:00:07 | 日記
最新のサッカー戦術としてよく耳にするポジショナルプレーとはなんぞや。解説記事を読んでも分かったような分からないような気分になる。抽象的なような具体的なようなものだ。


その定義はフットボリスタの2017年10月12日にアップされている結城康平氏のコラムを参照してみる。


ポジショナルプレーの解釈には諸説あり、その解釈方法がチームのスタイルを定義する。同じポジショナルプレーとはいっても、チェルシーとマンチェスター・シティのスタイルが異なるように。しかし、原則だけを取り出せば、決して複雑なものではない。その原則とは、「優位性を保てる状態でボールを受けるプレー」だ。その優位性には量的優位性、質的優位性、位置的優位性の3つがあり、それを生み出せる状態で味方からのパスを受けることができるポジションを取ること。これこそがポジショナルプレーの原則となる。


簡単に言うと、「得点しやすく、失点しづらい陣形を組むこと」とコラムでは説明されている。細かくいうと5レーンがどうしたこうしたという話も出てくるが、それを話し出すときりがないので割愛する。


筆者は最初「誰が出ても同じサッカー」ができる戦術かと思っていたが、そうでもないようだ。グラデイオラはバルサで成功できたのはメッシがいたからだと発言している、しかしバイエルンでもマンCITYにはメッシのような選手はいない。


メッシのように常にフリーマンになる選手はポジションを重視する戦術とは正反対ではないかという疑問も出てくる。うーん、ますます分からない。サッカーIQの低い選手を訓練してパスコースを数的不利の場合でも消せるようなポジショニングができるようにするということなのか。


クラブのように毎日戦術練習できるのであればいくらでも時間がかけられるが、代表のように短期間で戦術を落とし込む必要があるチームは、サッカーIQの低い選手は使えないということになる。


そうであればサッカーIQは低いが一芸に秀でている選手は使えないことになる。たとえば足は速いが周囲と連携できない選手だ。まあ、どんな戦術でも選手のクオーリテイが先に来ることはいうまでもないのだが。