福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

オープニング報告

2008年03月19日 | 過去のBLOG記事

3月13日の個展オープニングの様子です。



19時、スタートしました。大勢の方が来て下さいました。
19時前にも、予定が入って来れなくなった方が事前に来てくれました。ありがとうございます。




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ピンクの服を着ているのが私。テーマは 「パー子」 (笑)。
後ろのタペストリーは職人さんに頼んでいたサンプル。展示に間に合いました。赤が新色です。
こちらは受注生産になります。




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ギャラリーの外からの様子。
こちらのギャラリーef さんは一見普通のカフェですが、奥が土蔵になっています。
そちらが展示場所です。140歳の土蔵です。




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2階の映像作品展示場所。朱赤の漆の床が艶やかです。
原画の切り絵は40点の展示ですが、実際は170アイテムあるので、厳選するのに悩みました。
色付きの3点はこの展示のために制作しました。



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「たらちね原画集&DVD」 も間に合いましたが、本当にレセプションの時間までに
刷り上がった分だけとなり、刷りたてホヤホヤでした。
しかも25冊しかありませんでした (笑)。
かまわぬさんで制作した 「KI RI GA」 オリジナルの手ぬぐいも無事納品されました。



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この日、私が配っていたお菓子です。「福」 の字クッキーです。
パティシエ笠尾さん (SWEETCH) と試行錯誤の上に作りました。
時期的に 「梅」 が終わったので 「桜」 にしました。和風の素材が希望だったため花は 「紅芋」、
葉は 「抹茶」 と 「よもぎ」 味になりました。後ろにチョコをコーティングしていただいて、
かなり美味しい事になっていました。しかし、私が篭に入れながら配っていたのですが、
ついつい話し込み全員には配り切れませんでした。すみません。
後日、訪れた方にもお配りさせていただきました。



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20時頃。ギャラリーのIZUMIさん (右のピンクのカーディガンの方) の言葉がけで
OKIさんのライブが蔵の中でスタートしました。
室内が暗いため、画像がぶれています。




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樺太アイヌの楽器トンコリの演奏です。
今回展示した映像作品で使用した音源はOKIさんにお願いした楽曲です。
通常の琴よりも、もっと野性的な音が出るところが魅力です。
OKIさん本当にありがとうございました。




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OKIさんと談笑中の私 (パー子)。



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お花もたくさんいただきました。中島さんから。素敵すぎです。



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作家の桐野夏生さんから。
こちらのお花のコーディネイトはお花屋さんに私のイメージを伝えてアレンジしていただいたそうです。
全体的に紫でとても素敵でした。一際妖しさを放っていました。
写真がうまく撮れてなくて素敵さが伝わらないですね。ごめんなさい。




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その他にも、全ての方のお名前を書きたいくらいたくさんいただきました。
この階段以外にも本当にたくさんの方からいただきました。
ありがとうございました。嬉しい限りです。



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身内から。頑張りすぎてギャラリーに入らないため、外に飾らせていただきました (笑)。
でも前回の4年前の個展では、こんなにもたくさんのお花をいただかなかったので、
この身内のビッグな花にどんなに励まされた事か。福井家ありがとう!




今回の展示は4年ぶりとなる個展という事もあるのですが、
現物展示ならではの色々な事にチャレンジしたいと思いました。
まず、展示する箱つまりギャラリーの空間との融合です。
会場となる建物は140年前に建てられた土蔵で、浅草を焼け野原と化した東京大空襲、
関東大震災を生き抜いてきた文化庁登録有形文化財です。
建物の存在感がすごくて、太い梁が何本も立ち並ぶ天井や壁は、
なめてかかったらとんでもなく痛手を負うであろうと感じました。
2階の梁には建立した方の筆書きがあります。しかし、あえて挑みたいと思いました。
それを味方につけるもどうするも私次第です。展示し甲斐を感じました。
次に、紙を切り抜くという事から生まれる影の使い方です。
また、表と裏どちらも見せる事ができるという点です。
これらは切り絵という手法を使いながら、私がやれていなかったことです。
今回はわずかばかりですが、これらを試す事が少しできたのではないかと思いました。



土蔵、切り絵、トンコリ、と古き良き物を継承しつつ新しい風で現代に再生させる。
そんな3つが融合した時間だったなあとオープニングを振り返りました。