福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

展示準備

2006年10月11日 | 過去のBLOG記事

映像の方は、ただいま編集中です。
今まではCG担当の廣田さんが1人で作業していましたが、
スタッフが増えたようで心強いです。



今週は、展示の準備をしました。
+81 (プラス エイティーワン) という雑誌の10周年企画で、
日本人アーティスト10名位で作品を出し合って、N.Yのギャラリーで展示します。
N.Yの後、ヨーロッパ方面を巡回する予定のようです (詳細は未定)。



私はあたためていた作品があったので、良い機会だと思い、
その作品を出品することにしました。
普段はラシャ紙などの画用紙を切って作品を作っていますが、今回は印画紙を切りました。
数年前に遡りますが、縁があってフォトグラファーの笹口悦民さん
メイクのUDA (ウダ) さんと知り合い、3人で作品を作る事になりました。
もともとは笹口さんとUDAさんで 「能」 をテーマにビューティー作品を作っていたのですが、
何かもうひと工夫ほしいということで、「能面」 を切り絵で作っていた私に声がかかりました。


東京コレクション中などに来日する外国のモデルさんを笹口さんがハントして、
滞在中の期間に撮影しました。切り絵をステンシル風にボディーに施してみたり、
いろいろな方法を試みましたが、結局撮影した写真の上に切り絵をする方法が3人の技法を
明確に見せていたので、その方法でいくことにしました。
お二人とも忙しい事もあったのですが、年2回のシーズンしか来日しないモデルさんがなかなか捕まらず、
1日取れてもそう何カットも撮れるわけではないので、
納得のいく6カットを作るのに2~3年かかってしまいました。



印画紙はいつも切っている紙とは切れ味が違うし、指紋もついてしまうので慎重に切りました。
最初の頃は、渡された枚数が1カットにつき1枚だったので、失敗できない状態でした(笑)。
普段もほとんど失敗はないので問題はありませんでしたが、
人様の作品に刃をいれていくのでヒヤヒヤしました。



今週は、その作品をA1サイズに引き伸ばすため、更に撮影しました。
モデル撮影 → プリント → 切り絵 → 切り絵が入った状態で撮影 → プリント で完了です。
笹口さんの事務所で、切った断面がよく出るように光や角度を調整して撮影していただきました。


hukui21_01

笹口さんの事務所で撮影中。スタッフの方。


hukui21_02

写した写真を、その場でパソコンに送りチェック。一番右側が笹口さん。左側の2人は上の写真にも写っているスタッフさん。




現物も展示するので、額屋さんにも行ってきました。
久しぶりの額装選びで楽しい気持ちになりました。
できあがりが楽しみです。



会期は11月14日~11月19日の予定です。
この時期にN.Yに行かれる方がいましたら、チェルシー方面にも少し足をのばしてみて下さい。



詳細はこちら → +81: http://www.plus81.com/