再び歌舞伎座へ行って参りました。
5月は市川團十郎と尾上菊五郎の 「團菊祭」 ということで、
パリ公演の記憶も新しい市川家と尾上家の公演です。
相変わらず大盛況でした。
ご存知 「歌舞伎座」
歌舞伎鑑賞はなかなか忙しいのです。
開場は公演の30分前なのですが、入ったらとりあえずお弁当の予約して、
ガイド買って、イヤホンガイドも借りて、とやる事がいっぱいです。
そして今回は、特別メニューの 「團菊膳」 と 「花かご弁当」 というものにチャレンジしてみました。
こちらは1演目終了後、2演目までの間の30分間、地下の食堂にて平らげるのです。
4公演あり、他はもう少し短めの幕間になります。
今回は母と二人でいきました。地下食堂 「花道」 にて。
「福井」 の札を発見。わーい!
こちらは母が頼んだ 「團菊膳」。
こちらは私が頼んだ 「花かご弁当」。美味!上品!
お吸い物の湯葉に 「歌舞伎座」 マークの焼き印がはいっています。
「30分なんて食べきれないかもね。」 なんて母と心配していましたが、以外と食べれた事に2人して笑ってしまいました。
幕間に緞帳の紹介があります。5枚重なっていて、次々に上がったり下がったり。それぞれ提供の会社がこしらえているものです。こちらは富士山。美しい。
そして、トイレは毎回長蛇の列。高齢者が多いため、介添えの人も一緒に入ってたりします。
杖率も高く、エレベーターの無い歌舞伎座を手すりや人につかまりながら階段で行き来します。
席も決してゆったりとしている訳ではなく、長時間は結構辛い人もいるのでは?
でも見たいって気持ちはすごいんだなあと毎回思います。
高齢者にとっては、かなり過密なスケジュールではないかと思うのですが、
逆に活き活きしてますよね。燃えてるもん。 「お江戸」 な感じです。
この日は外国の方の団体さんも来ていました (高齢なかんじでした)。
イヤホンガイドのところで 「エイゴノオネガイシマス。(英語のお願いします。)」
と言ってる方いらっしゃいました。
今回の公演は昼の部だったので 「泥棒と若殿」 「勧進帳」 「世話情浮名横櫛」
「女伊達」 の4話です。どれも本当におもしろかったです。
人情や笑いあり、涙あり、長唄や舞踊ありです。
團十朗さんと菊五郎さんの 「勧進帳」 がやはり見所ですかね。
市川家は 「荒事」 が得意らしいので。
「世話情浮世横櫛」 も、その息子同士の菊之助さんと海老蔵でしたが、
こちらはかなりギャグテイスト。 「どこの白粉かい?」 「資生堂よ。」
みたいなやりとりがあります。こづつみの音も心地よく、すごく楽しめました。
昼の部演目のポスター。手書きです。
今回の出演者。團十朗さん「睨み」きいてます。
昼の部は、観て出てくるとまだ明るいってのがいいですよね。
今度は夜の部にチャレンジしてみようかな。もっと神妙な話が多いっぽいです。
大がかりな舞台も見所です。
しかし、出演する方々は昼の部、夜の部合わせて1日3演目くらい出演します。
脇役の方はもっとです。これを1ヶ月くらい毎日。
かなり年配の方もたくさん出演なさってます。すごい体力と精神力だなと、
見た目の華やかさと裏腹な部分にも感心してしまいます。
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お知らせです。
雑誌<Numero TOKYO>7月号 (発売中) に新作が掲載されています。
是非見て下さいね。185Pですので宜しくお願いします。