福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

森村泰昌展

2007年09月21日 | 過去のBLOG記事

横浜美術館へ行ってきました。
森村泰昌さんの「美の学校、静聴せよ」展を見てきました。というか参加してきました。
今回の展示は、森村先生による美の学校になっていました。

最初、教室で席について、森村先生のホームルームがあります(映像ですけど)。
ここの教室、こちらのブログでもご存知「みかんぐみ」さんが制作されてました。
その後、イヤホンガイドで授業を聴きつつ、
森村さんの絵画シリーズを1時間目からお部屋ごとまわって行くのです。

全員がイヤホンガイドを聞いているので、おしゃべりなどだれもせず、
1点ずつ作品と向き合いじっくり見れました。
作者本人の言葉で語られる、絵画作品の作家の紹介、森村さんの制作秘話などが聞けて
とてもわかりやすくおもしろかったです。

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「美の教室、静聴せよ」

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入り口はいってすぐのホールにて。こちらも教室風になっていました。教壇もあります。

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4時間目 モナリザ・ルームにて、私もモナリザになってみました。(今回の目的はこれをやりたかった)。しかも写真OKということですかさず撮影!

最後に課外授業ということで、森村さんの最新作「三島由紀夫」さんが憑衣したかのような
パフォーマンスの映像作品をみて授業は終了。
その後、卒業試験のペーパーテストを受けてスタッフの方に添削してもらい、
承認証を受け取って無事卒業となりました。おもしろかった。

印象的だったのは5時間目の「フリーダ・ルーム」の森村さんの言葉です。
フリーダとはメキシコの女性画家フリーダ・カーロのことです。
森村さんはフリーダになるために、あの太眉に「つけ髭」を使用したんだそうです。
そうまでしないとフリーダにはなれなかったんだそうです。なので、森村さんは
「ああ、フリーダって人は、目の上に立派なヒゲを持った女性なんだ」と思ったそうです。

過去の偉大な画家を体現して、その人の気持ちや時代を汲み取るというのはすごいですね。
もちろん、体現するだけではなく、森村流のウィットにとんだ作品にしているのですが、
1つの作品にかける労力がすごいです。かなり細部にこだわってます。
研究されてます。すばらしいです。

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試験の答えと、承認「美」のバッジ!ただの「美」かと思いきや、下が「大」ではなく「火」になっています。

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こちらは、森村さんが考案した漢字の組み合わせが落雁になっているもの。今回の展示のために、老舗の和菓子屋「とらや」さんで作られていました。

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左は鳥獣戯画の小皿とぐい飲み。私、ミュージアムショップ好きなんですよね。すぐに買ってしまう。実は鳥獣戯画小皿、ぐい飲みなどは全5種類買ってしまってます。

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横浜美術館のある、みなとみらい駅にて。青い「ファミリーマート」。駅全体が海をイメージした青で統一されてます。




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