3月9日

 昼ビール部です。
 

 
 
 お昼ごめん。山形味噌らーめん、でした。
 
  
 

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3月7日

 アン・ラドクリフ/三馬志伸訳『ユドルフォ城の怪奇 上』を読んだ。
  
 訳者解題にもあるけれど、マダム・シェロンの造形が忘れがたい。そして、「崇高と恐怖」というテーマ。

 “しかし、このような心を期待で高揚させる「恐れ」とは純粋に崇高なものなのであり、一種の魅了作用によって、思わず縮みあがってしまうような事物にさえ、我々を引きつけてしまうものなのだ。”

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3月6日

 D・キッサン『神作家・紫式部のありえない日々』の4巻が届いたので、一気に読んでしまった。
 こちらはこちらで「ありえない」んだけどw 楽しいw

 去年3巻を読んでいた頃は、今年の大河で紫式部があんなことやこんなことになる(まだ序の口で)とは知らずにいたね…(´ー`)
 

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3月4日

 アンナ・カヴァン/安野玲訳『眠りの館』を読んだ。
 
 一篇一篇、息を詰めてしまう。凍てて美しくグロテスクで、どこまでが夢でどこからが異様な幻視なのか…と眩暈しながら。
 アンナ・カヴァンの作品群に魅了されて久しいので、Bの孤独もAの憂鬱も既に馴染みのようだった(例えばリジャイナがいてガーダがいて)。
 硬く閉ざした心の強張りも、絡みつく不安の感触も、私の中でひりりと懐かしいままだ。

 “一刻の猶予も許されない状況で、わたしは新しい夜の魔法の使いかたを編み出しました。夜の時間の魔法で、昼からの避難場所として頭のなかに小さな部屋を作ったのです。とはいえ、ときおり虎が羨ましく思えました。(略)そんなときは、深い傷から血が流れるように、気弱な愛が苦しいほどにこの身からあふれるのを感じたものです。”
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3月2日

 お昼ごめん。「ばり嗎」にて、期間限定の味噌ラーメン。牡蠣のトッピングと柚子の香りで美味しかった〜。
 
  
 

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2月に読んだ本

2月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:4442

塔のない街塔のない街の感想
隅々まで堪能して、大変満足だ。皮肉でどこか揶揄い気味な語り口も、洒脱な文章もとても心地よかった。作者には異端好みな翻訳家のイメージを持っていたが、以前某所で “今澁澤龍彦” などと称されていたことを思い出し、なるほど…とあらためて頷いたり。お気に入りは「窓通信」や「舌学者、舌望に悶舌す」、「秋の夜長の夢(ド・ポワソン著)」。
読了日:02月29日 著者:大野 露井
女教皇・女帝 (アルケミスト双書 タロットの美術史〈2〉)女教皇・女帝 (アルケミスト双書 タロットの美術史〈2〉)
読了日:02月29日 著者:鏡 リュウジ
夜明けの花園夜明けの花園の感想
大好きな理瀬シリーズの短篇集(2篇が再読)。理瀬シリーズは北見さんの装幀でそれも嬉しい。とりわけ『麦の海に沈む果実』はかつて幾度も読み返した作品なので、“またここに戻ってきた” 感に捕らわれたし、そういうことだったのか…と記憶を呼び覚まされていく快感が堪らなかった(ヨハンがあの時言ってたのこれだなぁ…とか)。今回は聖が好きだったから、いつかまた出てきて欲しい。お気に入りは再読の2篇「水晶の夜、翡翠の朝」と「睡蓮」、初読の「月蝕」。
読了日:02月28日 著者:恩田 陸
ユリシーズ 4 (集英社文庫 ヘリテージシリーズ J 1-4)ユリシーズ 4 (集英社文庫 ヘリテージシリーズ J 1-4)の感想
とても面白かった。とりわけ言葉への執拗な拘りや言語遊戯などについては、偏に訳注のお蔭で楽しめた。その一方で、何から何まで明け透けな小説が好きなわけではないので(ちょっとぼかしてくれ…)、その点は割り切らなければいけなかったり。第十七挿話「イタケ」の教義問答形式は、ふっ…と笑えて好きだった。ここで出てくるモリーの関係者リストwの答え合わせが、最終挿話「ペネロペイア」で出来るのかと思いきやそうでもなかったり、最後までブルームの性格がはっきりわからないところもよい(妻の不義のお膳立て? そんなオデュッセウス…?
読了日:02月27日 著者:ジェイムズ・ジョイス
ユリシーズ 3 (集英社文庫 ヘリテージシリーズ J 1-3)ユリシーズ 3 (集英社文庫 ヘリテージシリーズ J 1-3)の感想
とても面白く読めている(これも偏に訳注のお蔭)。とりわけ第十四挿話「太陽神の牛」の文体パスティーシュには圧倒された。古代英語から順々に時代を下って書かれているそうだが、ラテン語散文直訳体は明治の漢文くずしとか、ロレンス・スターンの文体は三遊亭円朝の人情噺の文体、本居宣長の擬古文、石田梅岩の文体とか平田篤胤『古道大意』の文体…とかとか凄い(マニアックw)。それでその内容は、婦人科病院の一室で管を巻く男どもの“猥談の宴”って何なのww 巻末のエッセイも面白くて、『ブヴァールとペキュシェ』続編説にはのけ反った。
読了日:02月21日 著者:ジェイムズ・ジョイス
作りたい女と食べたい女 5 (it COMICS)作りたい女と食べたい女 5 (it COMICS)
読了日:02月15日 著者:ゆざき さかおみ
ユリシーズ 2 (集英社文庫 ヘリテージシリーズ J 1-2)ユリシーズ 2 (集英社文庫 ヘリテージシリーズ J 1-2)の感想
とても面白く読めている。これは偏に膨大かつ丁寧な訳注のお蔭だなぁ…と。第九挿話のスティーヴンの《ハムレット》論(登場人物をシェイクスピアの家族に置き換えたりw)や、第十二挿話内に挿入される文体パロディ(こういうの割と好き。33もあるw)、第十三挿話における女性向け大衆小説文体からのブルームのク○っぷり、などなど。あまり感じの良いひとは出てこない気がするが、解説にある「ダブリン気質」を聊か誇張して描いている…ということだろうか。
読了日:02月15日 著者:ジェイムズ・ジョイス
バーナード嬢曰く。 (7) (REXコミックス)バーナード嬢曰く。 (7) (REXコミックス)
読了日:02月12日 著者:施川 ユウキ
ユリシーズ 1 (集英社文庫)ユリシーズ 1 (集英社文庫)の感想
漸く遂に読み始めた。流石に面白いけれど訳注が多くて行きつ戻りつ、とても時間がかかるので先は長いなぁ…と。ギリシャ神話もシェイクスピアも一応好きなので(詳しいわけでは全然ないがw)、そういうところから楽しんでいければ。めも)スティーヴンは自分をテレマコスおよびハムレットに見立てている。へレンズやマリガンは求婚者たち、ハムレットの叔父。
読了日:02月12日 著者:ジェイムズ・ジョイス
作りたい女と食べたい女 4 (it COMICS)作りたい女と食べたい女 4 (it COMICS)
読了日:02月09日 著者:ゆざき さかおみ
ミヒャエル・コールハース チリの地震 他一篇 (岩波文庫 赤416-6)ミヒャエル・コールハース チリの地震 他一篇 (岩波文庫 赤416-6)の感想
お目当ての「ミヒャエル・コールハース」がとても面白かったので満足。解説を読んで、多和田葉子の『エクソフォニー』を読み返したくなった。“つまりは、世の中の人たちは彼の思い出を祝福したにちがいない、もし彼が、ある一つの徳について度を越えたふるまいをしていなかったとすれば。しかし、正義の感情が彼を人殺しの盗賊としたのだった。”
読了日:02月06日 著者:クライスト
愚者・奇術師 (アルケミスト双書 タロットの美術史〈1〉)愚者・奇術師 (アルケミスト双書 タロットの美術史〈1〉)
読了日:02月03日 著者:鏡 リュウジ
リリアン卿:黒弥撒リリアン卿:黒弥撒の感想
十九世紀末の、オスカー・ワイルド事件や作者自身が起こした「黒ミサ事件」を元に描かれた鍵小説。爛熟と頽廃と、“花と香水と病的な精神の狂宴"…の中、貪婪と恥に塗れていくナルキッソスの如きリリアン卿の物語。“十五歳。可愛らしく、瑞々しく、生命に満ちて、それが何かもわからぬままに愛を渇望する。愛については本で読んだだけ、あるいは夢に心の声を聞いただけである。”
読了日:02月02日 著者:ジャック・ダデルスワル=フェルサン

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2月29日

 大野露井『塔のない街』を読んだ。
 
 隅々まで堪能して、大変満足だ。皮肉でどこか揶揄い気味な語り口も、洒脱な文章もとても心地よかった。
 作者には異端好みな翻訳家のイメージジを持っていたが、以前某所で “今澁澤龍彦” などと称されていたことを思い出し、なるほど…とあらためて頷いたり。
 お気に入りは「窓通信」や「舌学者、舌望に悶舌す」、「秋の夜長の夢(ド・ポワソン著)」。

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