3月に読んだ本

3月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:5237ページ

ソフィー (創元推理文庫)ソフィー (創元推理文庫)
読了日:03月31日 著者:ガイ バート



白檀の刑〈下〉白檀の刑〈下〉地方芝居の座頭であった男、孫丙。罪人となった彼の処刑をめぐり、4人の男女が順繰りに語り手となる(この構成がまた素晴らしい効果だった)。清朝末年に起こった高密県での悲劇。処刑人の胸に渦巻くのは、あまりにも深い闇。そこに描かれていたのは、人の世の修羅だった。
読了日:03月30日 著者:莫 言


白檀の刑〈上〉白檀の刑〈上〉素晴らしかった。おそろしくって凄まじくって魂が腰を抜かすくらい、きつい内容なのに魅入られた。中国の歴史的事実を踏まえた虚構の物語に、こんなに鷲掴みにされようとは…。猫腔(マオチアン)という独特な地方芝居を取り入れた、圧倒的な語りの力。タイトルにもなっている白檀の刑執行までの経緯、そこへ向けて全てを収斂させていく技にも舌を巻く。
読了日:03月29日 著者:莫 言

11枚のとらんぷ (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)11枚のとらんぷ (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
読了日:03月26日 著者:泡坂 妻夫



スコットランドの黒い王様 (新潮クレスト・ブックス)
スコットランドの黒い王様 (新潮クレスト・ブックス)
読了日:03月25日 著者:ジャイルズ フォーデン


スキュデリー嬢 (岩波文庫 赤 414-5)スキュデリー嬢 (岩波文庫 赤 414-5)
読了日:03月22日 著者:エルンスト・テオドール A.ホフマン



ダマセーノ・モンテイロの失われた首ダマセーノ・モンテイロの失われた首
読了日:03月21日 著者:アントニオ タブッキ



わたしの名は「紅」わたしの名は「紅」何と言っても、細密画にふれている箇所が面白かった。盲目になることの意味とか、東と西における絵画が根本的にかけ離れていること。“ヨーロッパの名人の手法”に大きく揺れる、トルコの都イスタンブルの絵師たちの世界も興味深かった。署名を残せないというのも、考えさせられる。どうしても人は自分と他者とを区別されたいものだと思うが(出来れば上に)、まさにそういう煩悩を戒める教えに従わねばならないはずの場所でさえ…という話になっているところにも唸る。
読了日:03月19日 著者:オルハン パムク

風花の里 (創元推理文庫)風花の里 (創元推理文庫)
読了日:03月16日 著者:佐々木 丸美



猫とともに去りぬ (光文社古典新訳文庫)猫とともに去りぬ (光文社古典新訳文庫)
読了日:03月15日 著者:ロダーリ



お好みの本、入荷しました (桜庭一樹読書日記)お好みの本、入荷しました (桜庭一樹読書日記)
読了日:03月13日 著者:桜庭 一樹



ガラテイア2.2ガラテイア2.2
読了日:03月12日 著者:リチャード パワーズ



彷徨う日々彷徨う日々
読了日:03月09日 著者:スティーヴ エリクソン



日向で眠れ 豚の戦記 (ラテンアメリカの文学 (9))日向で眠れ 豚の戦記 (ラテンアメリカの文学 (9))
読了日:03月05日 著者:ビオイ=カサーレス

歪み真珠歪み真珠至福…の時間をもたらされ、今はただ深々と満足。奥行きを欠いた不可思議な世界に忽然と現れる、まやかしの遠近法に酔い。…青カビとツボカビの関係がちょっと気になる。
読了日:03月02日 著者:山尾 悠子


白い城白い城読了日:03月01日 著者:オルハン パムク,Orhan Pamuk

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