3月27日

 ダンテ・アリギエリ/原基晶訳『神曲 地獄篇』を読んだ。
 
 行き届いた素晴らしい各歌解説のお蔭もあり、とても面白い。

 以下、解説からの覚書。
 ダンテは、ローマ皇帝権による世界全体の平和をもたらすために『神曲』の名声を求め、それがキリスト教的な善に合致すると言っている。
 古典古代をキリスト教の中に取り込んでいく(例えば『変身物語』はキリスト教的に解釈される)。
 ベアトリーチェは天国で神を見ている。
 商業経済への過渡期の文学という側面。『神曲』は“西欧中世の戦闘的な文化を転換する原動力の一つになった”。

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