10月11日

 レオ・ペルッツ/垂野創一郎訳『アンチクリストの誕生』を再読した。
 
 流石、面白かった(ペルッツ再読4冊目)。
 表題作を始め、恐ろしい難題に向き合う者の孤絶、運命に召される者の最期、物狂おしい幻想に取り憑かれた者の破滅、遠い過去からの呼び声…など、そうそうレオ・ペルッツといえばこれですよと言いたくなる、ぎゅっと濃ゆい中短篇が揃っている。一篇ずつの余韻も格別で、あれこれ思いを馳せながら眩暈し、堪能した。
 お気に入りは、「一九一六年十月十二日火曜日」や「月は笑う」(ルナフォビアって何故か惹かれる)「霰弾亭」「夜のない日」。 

 

 

 今季初おでん🍢仕込んだ。例年より1週間遅い。 玉子は半熟にて別鍋に。 青空ごはん部
 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 10月10日 10月12日 »