10月10日

 江村洋『ハプスブルク家』を再読した。
 
 予てから関心があるのはスペイン系のハプスブルク(あの怖くて哀しい家系図よ)なのだが、もっと遡った時代から纏められたものを読みたくなり手に取ったら、昔一読した本だったw 
 武力に頼る戦争ではなく一見穏健な手段、つまり結婚によって他家が作り上げた国を頂戴してしまう…という、結婚政策で名高いハプスブルク家。 とは言え、ことのはじめからそれを狙っていたわけではなく、偶々幸運が重なり何とか危ない橋を渡った時期もある。そしてそれが、神の加護に守られた選ばれし一族という意識に繋がっていった…と。
 若い頃の女帝マリア・テレジアの、胸がすくような手腕にほれぼれ。 読了

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