2月15日

 ジェイムズ・ジョイス/丸谷才一・永川玲二・高松雄一 訳『ユリシーズ Ⅱ』を読んだ。
 
 とても面白く読めている。これは偏に膨大かつ丁寧な訳注のお蔭だなぁ…と。
 第九挿話のスティーヴンの《ハムレット》論(登場人物をシェイクスピアの家族に置き換えたりw)や、第十二挿話内に挿入される文体パロディ(こういうの割と好き。33もあるw)、第十三挿話における女性向け大衆小説文体からのブルームのク○っぷり、などなど。

 あまり感じの良いひとは出てこない気がするが、解説にある「ダブリン気質」を聊か誇張して描いている…ということだろうか。

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