ゆったりん旅 広島編

 この度の旅の最終目的地は、広島でした。私は広島市も修学旅行以来でしたが、端的な目当てははっきりゆって広島焼きです…!(ちなみにだーさんは、広島の地に立ち寄るのは今回が初めて)

 あたくし、お好み焼きは関西風も好きですが、やはり広島焼きは格別というか、他の追随を許さないお好み焼きの完成形である…!との認識はしっかりあります(大袈裟…)。お好み焼きの聖地は、広島ですー♪
 …という訳で、駅からタクシーで並木通りのホテルへと向かい、さっさとチェックインをしたらばさっそく近場の「お好み村」へと向かいました。並木通りはちょっと、いやかなり、お買い物してみたい気分でしたけれど(雑貨やさん、服やさん!)、そちらの方については今回は堪えるとしまして…。

 あ、ところで話は変わりますが、初日に見付からなくてがっかりしたガイドブックは、なんとなんと、二日目の夕方にもなってバッグの中のサイドポケットにひっそり入っているのが発見されたのでした…! えーん。
 自分で作っておいた日程表も一緒に挟んであったので、泣けてしまいそうでしたよう。それで、私が慌てて探していた時に、「探してもないと思うよ」と言い放っただーさんのことまでも、恨めしくなりました。だって、そこまで断言されてなかったら、あの時点でもっと必死に探して見付かっていたかも知れないし…。 
 でも考えてみればそれはだーさんの、日頃の私への評価の低さの表れだったのかも知れない…。ううう。いつもここぞという時に肝心なものを忘れてしまったりするから、あんまり信頼されていないのかも…(てか、そうに違いない)。とか、いろいろ考えてちょいと凹みました。また今後、見直してもらえるように頑張るとします。殊勝に…。

 閑話休題。
 で、その件のガイドブックと何度もにらめっこしていたら、結局どこでも大差はないような気がしてきてしまった数多にあふるるお好み焼き屋さん…(ごほっ)の中から、なるべく無造作に選んだ「八昌」へと足を向けました(超有名なのは本店の方です)。 
 お好み焼きが焼き上がるのを待ちながら呑むビールは、これまた格別な味がします。ぐびびびび…。

 鉄板の上でテンコ盛りだったキャベツが蒸し焼きにされ、どんどん平たいお好み焼きの形に収まっていくのは見応えある光景でした。
 はいー、私たちのお好み焼きがやってきましたよ。私がデフォで、だーさんがスペシャル(生イカプラス)です。

 えー、思っていた以上に大きいよ…!
 二人ともへなちょこなので、鉄板からお皿に移してもらってお箸で頂きました。地元じゃないのが丸分かり?

 蒸し焼き状態のソバとキャベツが、ほっかほかで美味しいですよー。関西焼きと違って粉が少なめなので、ついつい食が進みます。
 と言いつつ、やっぱり多かったなぁ…。
 少し早めの時間だったので、お店に着いた時は他にお客さんはいなかったです。それが、私たちが食べている間にあれよあれよと席が埋まり、立ち去る頃には満席だったのは流石ですね。

 ホテル周辺を散策するうちにすっかり陽も落ちましたので、さらに呑むためのお店を物色し、魚介の美味しそうな居酒屋へと吸い込まれてみました。あ、お店の名前が思い出せないわ。良いお店でしたのに…。
 とても渋い大将は、“苦み走った片岡鶴太郎”風な容貌でした(え、つまり顔が濃い)。

 レモン酎ハイすらも、何だかとても美味しくてね。


 蟹みそは、ほぐし身と一緒に和えてありました。


 あと、ムロあじを焼いたのが美味でしたよ。
 だーさんがムロあじを頼んだ時に大将が、“それは良い選択だ”みたいなことを言っていたけれど、酔っ払いには聴き取れなかったにゃあ。
 ここにもあまり長居はしないで、次のお店を探しながら夜の広島の街に消えていく二人なのであった…(ナンチャッテ)。 

 
 三日目は、こちらへ行きました。 
 行きには広電を使ってみましたよ。ベテランな感じの車掌さんが、白髪交じりのきりりとした美女で格好良かったなぁ。路面電車って、旅気分にさせてくれますね。
 平和記念公園をてくてく歩き、資料館にもちゃんと入りました。私は修学旅行で一応見学したことがあったのですがだーさんが、「資料館があるならやっぱり見ておきたい」と真面目に言いましたのでね。 
 「記憶の中の資料館の方がもっと怖かった…」、と思いました。そういうものなのでしょうか。

 帰りの新幹線は2時半ごろ。駅にあるお店でゆっくりと、広島での最後の食事をしたためました。「出雲寿司」というお店です。
 やはり魚介が充実していました。蓮根の挟み揚げ(鰯つくね)やイカそうめん、蛸の煮付けを頂いてさらに(よく喰う客だ)。
 おススメを訊こうとしてだーさんが、男性の店員さんに「煮魚をお願いしたいのですが…」と話しかけたところ、即、感に堪えないといった風な一言が返ってきました。即答、「めばるですねぇ…」。 

 ので、めばる。
 めばるって、あまりいただいたことがなかったですが、美味しかったですー。目の周りもしっかりつつき、猫またぎになるまで食べちゃいました。

 そしてさらに(よく喰う客だ)。
 どうやらだーさんは、お品書きに特上巻があると、素通り出来ないらしいです(食べ比べたくなってしまうそうな)。
だーさん: 「とろ鉄火も頼まない? もう食べれない? 食べれる?食べれる?」
私: 「はい、いただきましょう…(やけくそ)。でも、3本ってどれくらいあるのかなぁ?」

 A.こんなに。
 サビ抜きになっていたので、別皿に山葵醤油を作っていただきました。美味でしたが多かったですよー。  

 そして特上巻♪ だーさんのおススメの食べ方は、一口で!(無理です…)
 頬張る頬張る。いろんな味がして美味しかったですー。旅の締めくくりに相応しいお寿司でした。

 毎度のことながら、よく食べよく呑んだ旅でした。時々ふうっと落ち込みましたけれど、それもひっくるめて楽しかったですよう…! 
 帰りの新幹線も二人して爆睡、旅の為に用意した林芙美子の短篇集が、バッグの中に読みかけのまま…。

 
 だーさんが職場用に買った、もみじ饅頭の残り。チョコとチーズ。  広島のお土産は、これでなくっちゃ。

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