8月1日

 @rinakko
 【猫の木のある庭 (河出文庫)/大濱 普美子】を再読した本に追加
 
 10年ぶりの再読(なので、初読時は『たけこのぞう』)。素晴らしかった。語り口の中に時折惚けたような風味のある「盂蘭盆会」と、タイル敷きの贅沢な浴室(なのに浴槽がない)の設定が秀逸な「浴室稀譚」が好き。グロテスクな遊びに嵌ったり、女同士で自転車で海を目指したり、そういう少女返りみたいなのがそこだけ妙にリアルだった。
 そして忘れがたい「たけこのぞう」は、身勝手で才能ある画家の母親松子とその娘猛子の話だが、所謂母娘の相克…とはならないところがあらためてよかった。

 

 @rinakko
 そう、10年前に『たけこのぞう』を新刊で買った時、同じタイミングで購入された方がいらして、
 「てっきり『たけのこぞう』だと思い込んでいてさっき気が付いた。『たけこのぞう』だった」
 「え、私も今まで『たけのこぞう』だと思ってました」
 「やっぱり」「『たけのこぞう』、読んでみたかったです」「ですね」
 …というやり取りをしたのだった。お元気かなぁ

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