11月24日(読んだ本、『だいにっほん、ろりりべしんでけ録』 再読)

 @rinakko
 【だいにっほん、ろりりべしんでけ録/笙野 頼子】
 
  再読。近代が劣化した末のおんたこの国だいにっほんは、“マルクス主義の夢破れた廃墟”と成り果せた。作者はそこから登場人物たちを救い出す(回収する)べく弁財天名の連蛇(ナノレンジャー、緑桃木・赤沢野・黄八百木)各々に任務を与える…! 習合の上に更に習合(弁天オン観音ww)とか、事態がわちゃわちゃしてくる展開に引きこまれる。分魂(唯一絶対の他者)から愛されているみたこは、おんたことは生きられない。マルクスはおんたこ。実は作者のトラウマになっていたドイデにこそ、おんたこマザーは潜んでいた…。
 いきなり冒頭で『沢蟹まけると意志の力』への言及があって、そんなことすっかり忘れていたので「おおっ」と。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )