11月21日(読んだ本、『萌神分魂譜』 再読)

 @rinakko
 春夏は水葬野葬秋冬は風葬鳥葬老婆死に果て──高柳蕗子
 さざれさされさいのかはらのされかうべ──倉阪鬼一郎
 #詩歌蠱術函








 @rinakko
 【萌神分魂譜/笙野 頼子】
 
  再読。これまでの、個人が純粋にただ祈る(=プチ信仰)という境地から、この作品では “いる、と信じられる絶対唯一の他者” “原点、定点となる他者”…つまり“もうひとりの私”(=分魂)としての神を見出す話へ、個人の信仰というテーマが更に押し広げられていく。プチ信仰があってそこに分魂もいてくれる、不思議な大らかさ。
 …にしても、“姫”を愛してやまない“俺”(客人権現)が、酒に溺れ続ける“姫”を救うために姿を現すところ、笑ってしまって凄く好きだ。床から生えてみた、って。しかも台所。萌神だから“生えてみた”で合ってるんだろうけれど。(めも フォイエルバッハ

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )