本が好き!な、りなっこのダイアリーです。週末は旦那と食べ歩き。そちらの報告も。
本読みの日々つらつら
スペイン料理の老舗♪ 「カルメン」
7月27日、日曜日。晴れ。
帰宅後、いつの間にか二人して夕寝をしていた。夏だなぁ…。目が覚めて、一瞬朝かと思ったくらいぐっすり寝ていた。
今日のランチはだーさんの提案で、三宮のお店「カルメン」へ行ってみることになった。1956年から続く、日本で最初に出来たスペイン料理のお店だそうな。
駅からしばしてくてくてく…。ちょっとひと気のない枝道に入ったところに、こんな入口が見えてくる。
なかなか摩訶不思議な老舗であった。
階段を上がって店内に足を踏み入れると、手前のテーブルに座っていらした御老人がやおら立ち上がり、私たちを案内してくれたのでかなり吃驚!した。そして席に落ち着くと、奥のテーブルでどうみても何かの打ち合わせ中な人々を目にして(卓上には書類しかなかった)、「ここは事務所か…?」とさらに吃驚!
先の小柄銀髪の御老人がメニューを持ってきてくれたので、「おお、この方が本当にフロア担当なのか…」と思いつつ、だーさんがビールを頼んだら相当にお耳の遠いことが判明したので、さらにさらに吃驚! ある意味ふっ切れる私たちであった。何なんだろう、この老舗…。
とりあえず呑もう。
ランチもあったけれど、単品で3品と赤ワインを頼んだ。えっと、だーさんとご老体がメニューの番号を確認し合いながらのオーダーである。
ワインは流石にソムリエの給仕。「リオハ」という赤。
ライト。
先に運ばれて来たのは、だーさんが選んだ“タコのトマトソース”。
すっごぉく美味しいのでまたまた吃驚~(失礼な)。タコが柔らかでマッシュルームたぷーりで、スープ代わりにもなった。
私が選んだ“フラメンカ・エッグ”は、ご老体によるチャッカマンからの点火付き。ブランデーから青い焔がめらめら。
焔が鎮まるころに、玉子が固まるのかな? 玉子好きには嬉しい一品だった。でもヴォリュームはないのですぐになくなってしまった。
年月を語る窓枠。燭台も渋いし。
そう言えば3品とも、計ったようなタイミングでちゃんちゃんと運ばれてきたなぁ。結局お客さんは、途中で一組のご夫婦がいらしただけなので、厨房が忙しくなることもなかったでしょうけれど、それにしても。
そうしていよいよ、二人のお待ちかねの登場♪
…なのであるが、こんなに具材が乗っていたのが最後の吃驚よ!
これは、“パエリア バレンシアナ(魚介、手長エビ、鶏肉入り)”。ご老体のおススメだったわ。
パエリアパンは底が浅いので、これだけの具材があっても二人でぺろりといけちゃいました。あちらはお米もおかずの扱いだから、まあ当然なのかな。
所狭し…。
私は甲殻好きなので、エビの頭をばりんばりんと頬張るのであった。キトサン摂取。
どれもこれも美味しかったよう。ご馳走さまでした♪
そんなこんなで色々と楽しく印象的だった店をあとにして、元町へと散策。先日たどり着けなかった「箸屋」にて、外食用のマイ箸を選ぶ。だーさんが見つけてくれた乙女っぽい箸を、一膳購入した。
「さっきの店、散財した割にお腹膨れなかったなぁ」「そう言えばそうだねー」「ワインとパエリアで(料金の)半分以上だったもんなぁ」「あはは…」。
ちょっと歩いてから“元町ヱビス”で休憩。“鶏の南蛮揚げ”やら“ゴーヤと桜エビのかき揚げ”を頂いてしまう私たちなのであった。
衣がサクサク~。
すっかりお気に入りになった、赤玉ポートハイボール。
二人で過ごす夏の1ページが、今日もこうしてめくられたのであった…。ちゃんちゃん。