バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

体細胞を生殖細胞に近づける手法の開発

2016年09月12日 | 医療 医薬 健康

日本の研究>>プレスリリース 掲載日:2016.09.12

松居靖久 松居靖久
東北大学 加齢医学研究所 教授 -

 東北大学加齢医学研究所 医用細胞資源センターの松居靖久(まついやすひさ)教授と、東北大学大学院生の関中保(せきなかたもつ)らの研究グループは、新たな細胞培養手法を開発し、マウス体細胞を生殖細胞に近づけることに成功しました。生殖細胞は精子と卵子に分化し、受精により次の世代の個体を作り出すことのできる唯一の細胞です。もし皮膚の細胞など、体を作っている普通の細胞から生殖細胞を作り出すことができれば、将来的に産業動物の育種や絶滅危惧動物の増殖、さらに究極的にはヒトの生殖医療へと繋がる可能性があります。
https://v3.rjp.bioimpact.jp/articles/view/50038

生物時計の生後発達を制御する神経ペプチドの同定に成功

2016年09月12日 | 酵素・蛋白質・ペプチド・核酸

研究者 本間さと 北海道大学 医学(系)研究科(研究院)
睡眠・覚醒など様々な生体機能には24時間周期のリズムが認められ,私たちヒトを含めた哺乳類では,これらのリズムは視床下部視交叉上核※1に存在する生物時計により調節されています。生物時計は約1万個の神経細胞からできており,一つひとつの細胞が振動しています。視交叉上核が時計として機能するためには,これらの多数の振動細胞を結合する神経ネットワークが必要です。生物時計は出生前から振動を開始します。
https://v3.rjp.bioimpact.jp/articles/view/50046

Y染色体がなくてもオスになる

2016年09月12日 | 生命科学 生物誌
日本の研究>プレスリリース 掲載日:2016.09.12

Y染色体がなくてもオスになる -Y染色体をもたない哺乳類の性決定メカニズムの一端が明らかに

北海道大学
私たちヒトをはじめとする有胎盤哺乳類では,性染色体の組み合わせが XX だと女性(メス),XYだと男性(オス)になります。これは Y 染色体にある性決定遺伝子,SRY 遺伝子が男性(雄性)化を決めるからです。しかし,奄美大島に固有のアマミトゲネズミ(Tokudaia osimensis)は,哺乳類でありながら Y 染色体を失っており,オスもメスも X 染色体を 1 本しかもちません(XO)。さらに,SRY遺伝子も失っているのですが,なぜかこの種ではオスが生まれてきます。Y 染色体や SRY 遺伝子がないのにどうやってオスが生まれてくるのか,その謎はよくわかっていませんでした。今回,黒岩教授らは SRY 遺伝子以外のオス化に関わる遺伝子やホルモンが,アマミトゲネズミで働いていることを新たに見いだしました。私たちヒトの Y 染色体は多くの遺伝子を失っており,いつか消滅してしまうと考えられています。本研究の成果は,Y 染色体がなくても雄性を維持できる仕組みの一端を明らかにしたものです。
https://v3.rjp.bioimpact.jp/articles/view/50047

苦みマスキング粒状ゼリー飲料

2016年09月12日 | 医薬工学 製剤 DDS
出願人: 株式会社龍角散
発明者: 福居 篤子

出願 JP2004013279 (2004/09/07) 公開 WO2005025622 (2005/03/24)

【要約】苦みを有する薬剤及び/又はサプリメントの服用を容易にする粒状ゼリー飲料である。植物油脂や動物油脂から成る苦味マスキング成分0.1~15.0%と、糖アルコールから成る苦味マスキング補助成分5~20%と、寒天やカラギーナンなどのゲル化成分0.1~5.0%と、残量としての水分とを含有する。 ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル及びプロピレングリコールなどの撥水抑制成分を0.01~1.5%含有する。
http://kantan.nexp.jp/%E7%89%B9%E8%A8%B1/s2005025622/

RNPモチーフを利用した、蛋白質応答型shRNA/RNAi制御システムの構築

2016年09月12日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
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出願人: 独立行政法人科学技術振興機構
発明者: 井上 丹, 齊藤 博英, 樫田 俊一, 林 香倫

出願 JP2009070580 (2009/12/09) 公開 WO2010067811 (2010/06/17)

【要約】RNA−蛋白質相互作用モチーフを利用した利用したRNAi制御システムを提供することを目的とする。標的配列に対して相補的な配列を有するガイド鎖と、該ガイド鎖と二本鎖を形成するパッセンジャー鎖と、該ガイド鎖とパッセンジャー鎖とをつなぐリンカー鎖とを備えるshRNAであって、該リンカー鎖が、RNP由来の蛋白質結合モチーフ配列を備えるshRNA、及びかかるshRNAと、該shRNAの蛋白質結合モチーフ配列に特異的に結合するRNP由来の蛋白質とを含んでなるRNAi制御システム。
http://kantan.nexp.jp/%E7%89%B9%E8%A8%B1/s2010067811/

RNA−蛋白質複合体相互作用モチーフを利用して人工RNPナノ構造体を構築する方法

2016年09月12日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
出願人: 独立行政法人科学技術振興機構
発明者: 井上 丹, 齊藤 博英, 大野 博久

出願 JP2009063023 (2009/07/21) 公開 WO2010010862 (2010/01/28)

【要約】RNA−蛋白質複合体相互作用モチーフを利用して人工RNPナノ構造体を構築する方法及び、RNA分子の構造変化を蛋白質で誘導する方法を提供することを目的とする。RNA分子の特異的な構造変化を蛋白質分子で誘導する方法であって、RNA−蛋白質複合体相互作用モチーフ由来の塩基配列を含んでなる非天然のRNA分子に、該RNA分子のRNA−蛋白質複合体相互作用モチーフ由来の塩基配列に特異的に結合するアミノ酸配列を含む蛋白質分子を添加することを特徴とする方法。
http://kantan.nexp.jp/%E7%89%B9%E8%A8%B1/s2010010862/

低分子RNAによる細胞または人工細胞モデルでの翻訳制御システム

2016年09月12日 | 細胞と再生医療
出願人: 独立行政法人科学技術振興機構
発明者: 井上 丹, 齊藤 博英, 加藤 祐章, 吉川 研一, 山田 彩子, 山中 透

出願 JP2008071214 (2008/11/21) 公開 WO2009066758 (2009/05/28)

【要約】本発明は、短い配列からなるRNAに特異的に応答し、かつ所望の遺伝子の翻訳を活性化、抑制、及び制御できるmRNAを構築し、かかるmRNAと無細胞翻訳系を内包したリポソームを用いて人工細胞モデルシステムを構築することを目的とする。リボソーム結合部位の5’側近傍に標的RNA結合部位を設け、該標的RNA結合部位の5’側にリボソーム結合部位と相補的な塩基配列を設けたmRNA、開始コドンの3’側にsmall RNA結合部位を設け、該small RNA結合部位の3’側に蛋白質をコードする塩基配列を設けたmRNA、及びこれらのmRNAを内包したリポソームを提供する。
http://kantan.nexp.jp/%E7%89%B9%E8%A8%B1/s2009066758/

RNA−蛋白質相互作用モチーフを利用した蛋白質応答翻訳制御システム

2016年09月12日 | 医療 医薬 健康
出願人: 独立行政法人科学技術振興機構
発明者: 井上 丹, 齊藤 博英, 小林 哲大, 原 知明

出願 2008-186385 (2008/07/17) 公開 2009-142259 (2009/07/02)

【要約】【課題】 より応用がしやすく、特異的なオン−オフ制御をすることができる、翻訳制御可能なmRNA、かかるmRNAと特異的に結合したRNA−蛋白質複合体、および翻訳制御システムを提供することを目的とする。【解決手段】 リボソーム結合部位の5’側、またはオープンリーディングフレームの5’側内部に、RNA−蛋白質複合体相互作用モチーフ由来の塩基配列を有するmRNA、及びリボソーム結合部位の5’側、またはオープンリーディングフレームの5’側内部に、RNA−蛋白質複合体相互作用モチーフ由来の塩基配列に相補的な塩基配列を有するmRNAを提供する。
http://kantan.nexp.jp/%E7%89%B9%E8%A8%B1/a2009142259/

多数種モチーフ配列のランダム重合による人工遺伝子及び人工タンパク質集団の作製法

2016年09月12日 | 細胞と再生医療
出願人: 独立行政法人科学技術振興機構
発明者: 芝 清隆, 齊藤 博英

出願 JP2005013913 (2005/07/29) 公開 WO2006011589 (2006/02/02)

【要約】【課題】 機能性人工遺伝子或いは機能性人工タンパク質の創出を目的として、多種モチーフ配列がランダムに重合した人工遺伝子集団、該人工遺伝子集団がコードする人工タンパク質集団、及びその作製法を提供するものである。任意のモチーフ配列をコードする配列を含む一本鎖DNAの少なくても3種以上のDNA配列を構築し、該一本鎖DNA配列の末端配列の一部が互いに相補的塩基対を形成できるように、相補的塩基配列を導入し、該方法により構築した多種の一本鎖DNAを任意の割合で混合した反応液にDNAポリメラーゼを作用させることにより、モチーフ配列をコードするDNA間でのランダムな重合反応を進行させ、多数種モチーフ配列がランダムに重合した人工遺伝子集団を作製する。本発明の人工遺伝子集団を翻訳し、人工タンパク質に変換することにより、多数種モチーフ配列をコードする人工タンパク質集団を作製することができる。
http://kantan.nexp.jp/%E7%89%B9%E8%A8%B1/s2006011589/