バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

大腸がん幹細胞を抑制する新規化合物を創出

2016年09月09日 | 癌 ガン がん 腫瘍
> 2016年8月26日の記事 > プレスリリース

日本医療研究開発機構 国立がん研究センター カルナバイオサイエンス 理化学研究所

関連研究者:山田哲司・白水美香子・澤匡明

本研究成果のポイント
大腸がんの90%以上でおこる遺伝子異常を標的とした新規化合物を産学の共同研究で創出いたしました。
この化合物は大腸がんの根元の細胞(がん幹細胞)の働きを抑制し、腫瘍を作れなくすることが分かりました。

国立研究開発法人国立がん研究センター、国立研究開発法人理化学研究所、カルナバイオサイエンス株式会社の研究グループは、大腸がんの発生に必須なシグナル伝達経路を阻害することができる新規化合物を創出しました。大腸がんの90%以上の方で、このシグナル伝達経路に遺伝子異常がおこることは以前より分かっていましたが、治療薬として実用化されたものはありません。
https://research-er.jp/articles/view/49598


免疫細胞が発達期の脳回路を造る。

2016年09月09日 | 神経 脳 リューマチ 疼痛
日本の研究 > 2016年8月26日の記事 > プレスリリース

日本医療研究開発機構 生理学研究所 山梨大学

免疫細胞が発達期の脳回路を造る。 − 発達期の脳内免疫状態の重要性を提唱 −

関連研究者:鍋倉淳一・和氣弘明・吉村由美子・小泉修一

脳内の免疫機能を担当している細胞であるミクログリアは脳卒中などの障害で死んだ細胞などを貪食して除去する働きがあることが知られていました。これに加えて、最近、自然科学研究機構 生理学研究所(以下、生理研)のグループは、正常な脳でもミクログリアは神経細胞に接触して、脳回路が正常に働いているかチェックする働きを持っていることを明らかにしてきました。ミクログリアによるこれらの脳の健康状態を監視する役割に加えて、今回、生理研の鍋倉淳一教授、和氣弘明准教授(現 神戸大学教授)、および吉村由美子教授、山梨大学の小泉修一教授らの研究グループは、発達期のマウスを用いて、ミクログリアが神経細胞に接触して、神経細胞間のつなぎ目(シナプス)の新生を促し、大脳皮質の脳回路を作る役割を担っていることを特殊な顕微鏡(2光子顕微鏡)を使うことで明らかにしました。
https://research-er.jp/articles/view/49584

iPS 細胞を選択的に識別・分離・除去できるしくみを合成 RNA を用いて構築

2016年09月09日 | 細胞と再生医療
日本の研究 > 2016年9月9日の記事 > プレスリリース

京都大学 日本医療研究開発機構

カラム・パー研究員、片山翔太元 CiRA 大学院生、齊藤博英教授(京都大学 CiRA 未来生命科学開拓部門)らの研究グループは、iPS 細胞を含む多能性幹細胞内で活性の高いマイクロ RNA(miRNA)を感知するメッセンジャーRNA(mRNA)を合成し、細胞内に導入することで、iPS 細胞や部分的に分化した iPS 細胞を特異的に識別・除去できるしくみを構築することに成功しました。
https://research-er.jp/articles/view/50010

自閉症の発症メカニズムを解明 - 治療への応用を期待

2016年09月09日 | 医療 医薬 健康
日本の研究 > 2016年9月8日の記事 > プレスリリース
九州大学

関連研究者:中山敬一・西山正章・片山 雄太

 九州大学 生体防御医学研究所の中山 敬一 主幹教授、西山 正章 助教、片山 雄太 研究員らの研究グループは、ヒトの自閉症患者で最も変異が多い CHD8(※1)というクロマチンリモデリング因子(※2)に着目し、ヒト患者と同じような変異をマウスに起こすと、コミュニケーション異常や固執傾向が強まるなど、ヒトの自閉症とよく似た症状を呈することを見出しました。研究グループはこのマウスを用いて自閉症の発症メカニズムを解明し、将来の治療応用に向けた基盤を確立しました。
https://research-er.jp/articles/view/49969