バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

電子タバコを吸うと数百もの免疫系遺伝子がシャットダウンされる

2016年02月16日 | 医療 医薬 健康

By Ecig Click

電子タバコが「禁煙補助薬」として認可されるなど、液体リキッドを蒸気化して吸引する電子タバコは、タールを燃焼させる従来のタバコよりも健康への悪影響が少ないと言われています。とはいえ電子タバコは市場に登場して間がないため、長期的影響を調査した研究が出揃っていない状態なのですが、新たに電子タバコ使用者を調査した研究が公開され、電子タバコを吸引すると数百もの免疫系遺伝子の活動が低下してしまうことが判明しました。Gigazine.,2016年02月16日


脳の進化的起源を解明 -脊椎動物の脳の領域化は5億年以上前に成立-

2016年02月16日 | 生命科学 生物誌
理化学研究所(理研)倉谷形態進化研究室の倉谷滋主任研究員、兵庫医科大学教養部門生物学の菅原文昭講師(理研倉谷形態進化研究室客員研究員)らの共同研究グループ※は、顎(あご)を持たない脊椎動物「円口類」に属するヌタウナギ[1]とヤツメウナギ[2]の脳の発生過程を観察し、これらの動物では見つかっていなかった脳の中の2領域を新たに発見しました。これにより、段階的に進化してきたと考えられてきた脳の各領域のほとんどが、5億年以上前にすでに成立していたことを明らかにしました。
日本の研究 2016年2月16日の記事 > プレスリリース

長鎖非コードRNAが関わる新たながん化メカニズムの発見

2016年02月16日 | 医療 医薬 健康
鳥取大学(学長:豐島 良太)の大学院医学系研究科遺伝子機能工学部門の久郷裕之教授のグループは、長鎖非コードRNAとして知られているKCNQ1OT1がβ-カテニンにより制御されることを明らかにしました。さらに、核内で過剰に蓄積されたβ-カテニンにより発現亢進されたKCNQ1OT1は、自身のRNA領域(テリトリー)を拡大させていることを発見しました。このことより、とりわけWnt/β-カテニンシグナル伝達経路の異常が高頻度に認められる大腸がんなどにおいて、長鎖非コードRNAががん化の重要な役割を担っている可能性が示唆されました。

 本研究成果が2016年2月12日午前10時(現地時間)の英国Nature Publishing Groupのオンライン科学誌「Scientific Reports」に掲載されました。なお、本研究は、財団法人山陽放送学術文化財団研究助成「機能性non-coding RNAの機能解析による発がん機構の解明」により行われました。 日本の研究 2016年2月16日の記事 > プレスリリース

世界最高速の分子判別法を開発

2016年02月16日 | 医療 医薬 健康
~再生医療、がん診断、バイオ医薬品、バイオ燃料の研究を加速~

 内閣府 総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の合田圭介プログラム・マネージャーの研究開発プログラムの一環として、東京大学大学院理学系研究科の井手口拓郎助教(ImPACTチームリーダー)、合田圭介教授らは、世界最高速の振動分光法(ラマン分光法(注1))を開発しました。

 振動分光法は、観測対象の物質(細胞、薬剤、半導体など)を構成する分子の種類を光により非破壊的に判別する手法として、物理学、化学、生物学、薬学、医学など、分子を対象として扱う分野で広く利用されています。しかしながら、従来の技術では計測にかかる時間が長いことから、計測速度が重要な場面においてその活用は限定的でした。

 本研究グループは、レーザーを用いた光学技術を巧みに操ることにより、これまでの最速手法に対して20倍以上の高速性能を持つ振動分光法を開発しました。日本の研究 2016年2月15日の記事 > プレスリリース

がんに対するDDS(薬物標的治療)の効率を高める新しい腫瘍血管透過経路を発見!

2016年02月16日 | 医薬工学 製剤 DDS
 がん組織の血管は正常組織の血管と比べて構造が未熟で、透過性の高い「静的な穴(static pore、図1)」がたくさんあります。東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科・聴覚音声外科の松本有助教、山岨達也教授、東京大学大学院工学系研究科・医学系研究科の片岡一則教授(ナノ医療イノベーションセンター・センター長兼任)らの研究チームは、生きたマウスに腫瘍を生着させ、薬がどのようにがん細胞に到達するのかを詳細に観察しました。がん血管のところどころでstatic poreより大きい「動的な隙間(dynamic vent、図1)」が短時間だけ開き、そこから薬が血管の外へ勢い良く「噴出(eruption)」するという現象を発見しました。今後の研究によって、特に治療が難しいがんの治療効率を高める新しい薬剤送達法の開発に繋がるものと期待されます。日本の研究 2016年2月16日の記事 > プレスリリース

従来の約100倍のサイズのゲノム編集が可能に!

2016年02月16日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
マウス・ラット等の遺伝子改変効率を向上させる新しい技術を開発 
従来の約100倍のサイズのゲノム編集が可能に!

大阪大学大学院医学系研究科附属動物実験施設の真下知士(ましも ともじ)准教授、情報・システム研究機構国立遺伝学研究所マウス開発研究室の吉見一人(よしみ かずと)助教らの研究グループは、ゲノム編集技術‘CRISPR/Cas システム’と一本鎖オリゴ(ssODN)を利用する二つの新しい遺伝子改変技術の方法(「lsODN(長鎖一本鎖DNA)法」※4と「2H2OP(2ヒット2オリゴ)法」※5(図1) )を開発しました。 日本の研究 2016年2月16日 > プレスリリース

巨大分子用アフィニティ・リガンドの設計

2016年02月16日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
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巨大分子用アフィニティ・リガンドの設計 スコア:2215 審査請求:有
出願人: ダイアックス コープ., DYAX CORP.
発明者: マックレナン,ジョン エム., ラドナー,ロバート シー.

出願 2009-114692 (2009/05/11) 公開 2009-213485 (2009/09/24)

【要約】【課題】供給流中の特定の製品標的の精製または特定の標的不純物の除去に適する、特異性が高くあつらえたようなリガンドを得るための方法を提供する。【解決手段】設計されたアフィニティ・リガンドは予め選択した結合条件で標的と高い特異性で結合し、予め選択した溶出条件で標的を放出する。このリガンドは、結合ドメイン候補の構造の多様化を通して誘導した多様なポリペプチドに標的を接触させることによって分離され、所望の結合条件下での標的との結合と溶出条件下での標的の放出に好適なポリペプチドを含むこの変化体(即ち類似体)を含み、この結合条件と溶出条件とはpH、温度、塩濃度または有機溶媒の体積百分率などの1個以上のパラメータによって異なる。
http://kantan.nexp.jp/%E7%89%B9%E8%A8%B1/a2009213485/

高粘性生理活性薬剤の経皮的送達

2016年02月16日 | 医療 医薬 健康
出願人: キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド
発明者: ラッセル・エフ・ロス

出願 2014-537763 (2012/10/16) 公開 2014-530732 (2014/11/20)

【要約】高粘性組成物を送達するための装置および方法が記載されている。組成物には、それを必要とする被験者への送達のための生理活性薬剤が含まれる。本方法は、高い生物学的利用率で、また身体の自然防衛機構に対する薬剤のわずかな損失で、生理活性薬剤を送達する。本装置には、ナノトポグラフィーを形成するために、マイクロニードルの表面に作成した構造を持つ、一つ以上のマイクロニードルが含まれる。異なるサイズおよび/または形状の構造を含む複雑なパターンなど、無作為なまたは無作為でない構造のパターンを作成しうる。
http://kantan.nexp.jp/%E7%89%B9%E8%A8%B1/t2014530732/



生物治療学的、診断および研究試薬

2016年02月16日 | 酵素・蛋白質・ペプチド・核酸
出願人: バイオテック・スタジオ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
Biotech Studio, LLC
発明者: サイモン・デラグレイブ

出願 2006-549347 (2005/01/04) 公開 2007-530015 (2007/11/01)

【要約】本発明は、1以上のPDZドメインを含み、病原体の検出に有用なポリペプチドを提供する。本発明のポリペプチドはまた、疾患の診断、治療、および予防にも有用である。本発明のポリペプチドを調製する方法も提供される。
http://kantan.nexp.jp/%E7%89%B9%E8%A8%B1/t2007530015/

エラグ酸を有効成分とする尿酸排泄促進剤

2016年02月16日 | 生薬・植物成分と薬効 漢方
尿酸排泄促進剤
出願人: キッコーマン株式会社
発明者: 木下 恵美子, 篠原 靖智

出願 2005-096614 (2005/03/30) 公開 2006-273762 (2006/10/12)

【要約】【課題】新規な尿酸排泄促進剤及びそれを含有する飲食品、医薬品又は化粧品の提供。【解決手段】(1)エラグ酸を有効成分とする尿酸排泄促進剤。(2)ザクロ抽出物を有効成分とする尿酸排泄促進剤。(3)上記(1)又は(2)記載の尿酸排泄促進剤を含有する、飲食品、医薬品又は化粧品。(4)エラグ酸又はザクロ抽出物を含有し、尿酸排泄促進のために用いられるものである旨の表示を付した飲食品。本発明の有効成分であるエラグ酸及びザクロ抽出物は、尿酸排泄促進作用を有しており、尿酸排泄促進剤として、血中尿酸値低下、高尿酸血症の予防又は改善剤、痛風の予防のために有用である。
http://kantan.nexp.jp/%E7%89%B9%E8%A8%B1/a2006273762/