バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

医者や患者にプラス?マイナス? 「混合診療」の大幅拡大は進むのか

2014年05月17日 | NEWSクリッピング

「混合診療」問題が再燃している。安倍晋三首相は2014年4月16日に首相官邸で開いた経済財政諮問会議と産業競争力会議の合同会議で、保険診療と保険外診療を併用する「混合診療」の大幅な拡大の検討を関係閣僚に指示した。6月の成長戦略の柱の一つに据えたい考えだ。

混合診療は小泉政権時代の規制緩和論議以降、抵抗が根強い「岩盤規制」の代表例とされてきているが、単純に悪者扱いもできないようで、議論はなおもつれそうだ。J-Cast.,2014/5/17


腸管免疫系と腸内細菌の共生関係の構築に必須の分子を発見

2014年05月17日 | 腸内細菌 プロバイオティクス


科学技術振興機構(JST)
東京大学 医科学研究所
理化学研究所
慶應義塾大学

ポイント
腸内細菌と宿主免疫系がどのように共生しているか長い間不明であった。
大腸の制御性T細胞の増殖にはエピゲノム制御分子であるUhrf1が重要。
炎症性腸疾患の発症メカニズム解明に向けた画期的な一歩。
共同プレスリリース 平成26年4月29日

バイオマーカーを見分けて溶けるゲル状物質を開発

2014年05月17日 | 医薬工学 製剤 DDS

~診断材料や薬物放出材料として期待~

京都大学
岐阜大学
科学技術振興機構(JST)

ポイント
バイオマーカーである複雑な生体分子に応答して溶けるヒドロゲルの開発に成功。
水とゲル化剤と酵素を混ぜるだけで簡単に作製できる。
簡便で手軽な診断材料や抗体を症状に応じて投与できる薬物放出材料として期待。
京都大学・岐阜大学・JSTプレスリリース 平成26年5月5日


学習中の脳神経活動の可視化に成功

2014年05月17日 | 医療 医薬 健康
科学技術振興機構報 第1027号

運動の制御に深くかかわる大脳皮質運動野が、学習によってどう変化するかはあまり知られていなかった。
神経細胞群の活動を2週間観察可能な方法を開発。神経活動と運動の関係が学習の過程で徐々に形成されることを示した。
本研究で開発された手法はさまざまな学習や行動の基盤を解明することに応用されることが期待される。JSTプレスリリース平成26年5月5日

神経障害性疼痛の仕組みを解明

2014年05月17日 | 医療 医薬 健康

~ミクログリアを「痛みモード」にかえる実行役を特定~

九州大学
科学技術振興機構(JST)

九州大学 大学院薬学研究院 薬理学分野の井上 和秀 主幹教授と津田 誠 准教授を中心とする研究グループは、神経のダメージで発症する慢性的な痛み(神経障害性疼痛)の原因タンパク質として「IRF5注1)」を突き止めました。IRF5は、神経の損傷後に脳・脊髄の免疫細胞と呼ばれる「ミクログリア注2)」の中だけで増え、IRF5を作り出せない遺伝子操作マウスでは痛みが弱くなっていました。さらに、研究グループは、2003年にP2X4受容体注3)というタンパク質のミクログリアでの増加が神経障害性疼痛に重要であることを英国科学誌Natureで発表していますが、実は今回見つかったIRF5がP2X4受容体を増やす実行役であることも明らかにしました。この研究成果は、慢性疼痛メカニズムの解明へ向けた大きな前進となり、痛みを緩和する治療薬の開発に応用できることが期待されます。JST=九大プレスリリース 平成26年5月13日


京大、脊髄内の神経細胞が産生することをラットで確認-運動機能改善に効果

2014年05月17日 | 細胞と再生医療

 京都大学大学院薬学研究科の武井義則特定助教らの研究グループは、脊髄内で神経細胞が産生することをラットの実験で確かめた。中枢神経組織は脊髄損傷や脳卒中などで傷ついた後に修復されず、神経細胞の産生も阻害されているという。今後は、神経細胞の産生で修復できる中枢神経組織損傷の規模や細胞移植との併用効果を検討する。日刊工業新聞 2014年05月16日

抗菌力試験法および抗耐性ピロリ菌薬、ピロリ菌の発生を予防する方法ならびに梅抽出物の使用方法

2014年05月17日 | 感染症 ワクチン 抗生物質 食中毒

出願番号 : 特許出願2004-184327 出願日 : 2004年6月22日
公開番号 : 特許公開2006-6131 公開日 : 2006年1月12日
出願人 : 株式会社紀州ほそ川 外1名 発明者 : 宮澤三雄 外3名
発明の名称 : 抗菌力試験法および抗耐性ピロリ菌薬、ピロリ菌の発生を予防する方法ならびに梅抽出物の使用方法
【課題】 個々の菌体に着目してピロリ菌の薬剤感受性を迅速に判定する方法を提供し、ピロリ菌の除菌を確実に行える薬剤の選択、新規薬剤の開発に寄与する。
【解決手段】 ピロリ菌や精子など鞭毛や繊毛によって自走性を有する細菌、細胞と被験物質を接触させて、細菌(細胞)集団の中で特異的に自走性(運動能)を有する細菌(細胞)を観察する。具体的には、細菌(細胞)と被験物質とを、希釈度の異なる被験物質の溶液中において8時間以下もしくは12時間接触させ、当該接触液を顕微鏡観察する。この結果、例えば、静止した細菌(細胞)集団中に際だって自走する1個の細菌(細胞)が観察された場合、当該被験濃度を薬剤非感受性濃度として判断する。ekouhou 特許公開・明細書