-ゲノム解析が分子レベルの変化と生物の形態変化をつなぐ-
独立行政法人 理化学研究所
遺伝子欠損株の情報が豊富にあるシロイヌナズナを用いて、形態形成にさまざまな効果を及ぼす492個の重複遺伝子に着目し、統計的な解析を行いました。その結果、形態変化に関与するような遺伝子機能を獲得するには、コピー後の重複遺伝子が突然変異を受けて、機能を発揮する植物体の中の部位(発現部位)を変化させたり、その遺伝子が産出するタンパク質を変化させたりすることが重要であると分かりました。これら2つの変化の相対的な寄与度を調べると、発現部位の変化だけで形態変化を引き起こす重複遺伝子が3~4割、産出するタンパク質の変化だけで形態変化を引き起こす重複遺伝子が6~7割と、タンパク質の変化の方が、形態変化を引き起こす際により重要であることが分かりました。理研プレスリリース 2009年12月24日
独立行政法人 理化学研究所
遺伝子欠損株の情報が豊富にあるシロイヌナズナを用いて、形態形成にさまざまな効果を及ぼす492個の重複遺伝子に着目し、統計的な解析を行いました。その結果、形態変化に関与するような遺伝子機能を獲得するには、コピー後の重複遺伝子が突然変異を受けて、機能を発揮する植物体の中の部位(発現部位)を変化させたり、その遺伝子が産出するタンパク質を変化させたりすることが重要であると分かりました。これら2つの変化の相対的な寄与度を調べると、発現部位の変化だけで形態変化を引き起こす重複遺伝子が3~4割、産出するタンパク質の変化だけで形態変化を引き起こす重複遺伝子が6~7割と、タンパク質の変化の方が、形態変化を引き起こす際により重要であることが分かりました。理研プレスリリース 2009年12月24日