バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

ゲノム情報の品種改良への利用-DNAマーカー育種-

2007年08月16日 | からだと遺伝子
従来の育種法に比べて迅速かつ効率的な技術であるDNAマーカー育種に関するわが国の技術開発状況を紹介しています。

DNAマーカー育種の特徴
DNAマーカー育種技術の活用
DNAマーカー育種技術の発展
農林水産研究開発レポートNo.21
http://www.s.affrc.go.jp/docs/report/report.htm

植物融合細胞におけるストレスの発現とその調節

2007年08月16日 | 植物&農業
研究者 久保 康児  永安 義浩  宮崎 智也
 所属: 八江農芸(株)育種農場

報告概要 細胞質雄性不稔(CMS)導入個体の育成を目的とした非対称細胞融合法及び培養系の改善を検討した。植物種はニンジンの細胞質雄性不稔系統と可稔系統を用い,細胞融合には電気融合法を用いた。プロトプラストの核の不活性化には軟X線を用い,300Gy以上で体細胞胚形成は見られなかった(図1)。細胞質の不活性化にはヨードアセトアミド(IOA)を用い,5mM IOA,4分以上の処理で体細胞胚形成は見られなくなった(図2)。融合細胞の培養は修正MS(400 mg/l NH4NO3)液体培地で10%前後の体細胞胚形成率が得られた。しかも,融合細胞からカルスを経由することなく,直接体細胞胚を形成する培養系を得ることができた。軟X線とIOA処理したプロトプラストも各々培養したが,数日で細胞が壊死した。最終的に,再生した個体117株を栽培したところ,54個体が開花した。CMSの表現形質であるpetaloid-type株は22個体,brown anther-type株が24個体,normal-type株が8個体であった(図3)。 J-Store >> 研究報告コード R013000103

健康リスク予知予防の為の分子生物学的新手法の開発

2007年08月16日 | 細胞と再生医療
菅原 努  所属: (財)体質研究会 ほか
報告概要 最近の分子細胞生物学の成果を活用して,健康リスク予防予知のためのバイオマーカーを開発することを目指した。従来は癌化,老化などについて,DNA損傷とそれに基づく体細胞突然変異を指標とすることが行われている。これに対し本計画では環境因子に対する細胞のストレス応答に着目し,分担研究者が夫々得意とする手法を用いてその可能性を探った(図1)。その結果,細胞の種々のストレス応答が見出され,その健康リスクへの関与の可能性が示唆された。これを実用的なバイオマーカーにするには,更に一段の工夫が必要である。また従来のモデルとの対比において,現時点においてこれを否定することは出来ず,先づ放射線を例として高線量と低線量を対比しながら作用機構については新たなパラダイムの確立が必要であるとの結論に達した。このように新しい体系の大略を示すことが出来たのが,付随的な大きな成果である。 J-Store >> 研究報告コード R013000105

放射線に対する生物反応の可能性

2007年08月16日 | 生命科学 生物誌
研究者 菅原 努  所属: (財)体質研究会

報告概要 低線量放射線による新しい発がんモデルを構築するべく,分担研究者のデータ及び文献調査で集めたデータを比較検討した結果,放射線(比較的低線量)に対する細胞レベルでの生物反応に大きなばらつきがあることに気付いた。細胞の種類,照射時の条件によって反応の大きさのみならず,方向(促進と抑制というような)さえも異なることを見出した。細胞のage responseと突然変異細胞周期による生存率と突然変異率の比較がWatanabeらによってHela細胞(図2)とGHE細胞(図1)とで調べられている。前者では生存率と突然変異率とは鏡像の関係にあり,後者ではほぼ平行している。適応応答の有無については,正常細胞では見られるが悪性細胞では見られない。マウスm5S細胞で見られるが,悪性化した6110細胞では見られない。ヒト正常線維芽細胞のHE19,HE22,HE57で見られたのに,Hela細胞では見られない。前者でも細胞間連絡を絶つと見られなくなる。 J-Store >> 研究報告コード R013000111

新規な2級アルコール脱水素酵素及び該酵素をコードするDNA

2007年08月16日 | ファインケミカル 中間体
出願番号 : 特許出願平6-181308 出願日 : 1994年8月2日
公開番号 : 特許公開平7-231785 公開日 : 1995年9月5日
出願人 : ダイセル化学工業株式会社 発明者 : 小島 智子 外3名

発明の名称 : 新規な酵素、該酵素を製造する方法、該酵素をコードするDNA、該DNAを含む形質転換体、該酵素による光学活性アルコール等の製造方法

【目的】 光学活性アルコール等の合成に有用な新規な2級アルコール脱水素酵素及び該酵素をコードするDNAを提供する。
【構成】 キャンディダ属に属する微生物が立体選択性の高い、新規な2級アルコール脱水素酵素を生産することを見いだした。また、該酵素を利用して、光学活性アルコール等を製造した。また、該酵素をコードするDNAをクローニングし、その塩基配列を明らかにした。
【効果】 新規な立体選択性の高い2級アルコール脱水素酵素、該酵素をコードする遺伝子を提供したことによって、光学活性アルコール等の効率的な製造が可能になった。

胎盤タンパク質14(PP14)を発現する組換え遺伝子

2007年08月16日 | からだと遺伝子
出願番号 : 特許出願平6-330601 出願日 : 1994年12月7日
公開番号 : 特許公開平7-231791 公開日 : 1995年9月5日
出願人 : インターミューン ライフ サイエンセズ インコーポレーテッド 発明者 : アントニィ イー. ボルトン 外1名

発明の名称 : PP14を発現する組換え遺伝子

【構成】形質転換された微生物において胎盤タンパク質14(PP14)を発現し得る、PP14をコード化するDNA配列を含有する組換え発現ベクター、該ベクターで形質転換した微生物(大腸菌等)、その形質転換法、PP14をコード化するDNA単離体、組換えPP14、その断片、小分子(プロゲステロン等)と結合したPP14、該PP14を免疫系疾患(アレルギー,自己免疫,炎症等)や不妊症の治療および流産防止に使用する方法。
【効果】組換え発現ベクターはPP14の大量生産を可能にする。組換えまたは単離・精製されたPP14はプロゲステロンまたはその他の小分子と結合し、該分子を標的細胞に移送する。


脂質低下作用物質

2007年08月16日 | 健康・栄養機能性成分
出願番号 : 特許出願平6-14141 出願日 : 1994年2月8日
公開番号 : 特許公開平7-231792 公開日 : 1995年9月5日
出願人 : 国家医薬管理局四川抗菌素工業研究所 外1名 発明者 : 陳 曽湘 外6名

発明の名称 : 脂質低下作用物質

【目的】 土壌から分離される微生物から脂質低下作用を有する新規物質を見いだすこと。
【構成】 特定の物理化学的性状を有する脂質低下作用物質MC-151、MC-152およびMC-153。

新規な抗腫瘍性抗生物質

2007年08月16日 | 創薬 生化学 薬理学
出願番号 : 特許出願平4-317674 出願日 : 1992年10月15日
公開番号 : 特許公開平7-233184 公開日 : 1995年9月5日
出願人 : ブリストル-マイヤーズ スクイブ カンパニー 発明者 : ダニエル アール スクローダー 外2名

発明の名称 : 新規な抗腫瘍性抗生物質

【目的】 新規な抗腫瘍性抗生物質を提供する。
【構成】 アクチノマズラ(Actinomadura)属Q473-8株を醗酵培養して得られる抗微生物活性および抗腫瘍活性をもつ発酵生産物BMY-46164、ならびにBMY-46164または薬学的に許容されるその誘導体を含む医薬組成物。

コクシジウムに対して有効な物質およびその製造法

2007年08月16日 | 創薬 生化学 薬理学
出願番号 : 特許出願平6-25457 出願日 : 1994年2月23日
公開番号 : 特許公開平7-233185 公開日 : 1995年9月5日
出願人 : 社団法人北里研究所 発明者 : 大村 智 外4名

発明の名称 : FO-2030物質及びその製造法

【目的】 薬剤非耐性のコクシジウムは勿論のこと、特にポリエーテル系化合物に対して耐性を獲得したコクシジウムに対して有効な物質およびその製造法を提供するものである。
【構成】 ペニシリウム属に属するFO-2030物質を生産する能力を有する微生物を培地に培養し、その培養物中にFO-2030物質を蓄積せしめ、該培養物からFO-2030物質を採取することにより、FO-2030物質を製造する方法である。

5-フルオロウリジン誘導体の製造および医薬組成物

2007年08月16日 | 創薬 生化学 薬理学
出願番号 : 特許出願平6-161173 出願日 : 1994年7月13日
公開番号 : 特許公開平7-233187 公開日 : 1995年9月5日
出願人 : 扶桑薬品工業株式会社 発明者 : 田中 俊雄 外1名

発明の名称 : 5-フルオロウリジン誘導体の製造および医薬組成物

【目的】 5-フルオロウリジン-5'-モノホスフェート(5-FUMP)と5-フルオロウリジン-5'-ジホスフェートガラクトース(5-FUDPGal)の微生物学的製造法および5-FUDPGalを含む制癌活性医薬組成物を提供する。
【構成】 5-フルオロウリジンにリン酸基供給源の存在下セラチア属微生物を作用させて5-FUMPを得、これにガラクトースとリン酸基供給源の存在下カンジダ属微生物を作用させて5-FUDPGal得る方法および5-FUDPGalを含む制癌活性医薬組成物。