５月２日・Ⅲ

力とエネルギーを一挙に片付ける。
対称の中学は久居東と附属と南郊中の生徒。
いっぽうの遺伝分野は中部中と久居中。
遺伝分野は前から徐々に進めてあったので試験に入る。
ミス３になるまで何度も何度も・・・。
砂保が遅れる。
どうやら今日は理科と心中か・・・。

中部中の試験日が決まった。
６月２日だ。
つまりは全線全勝を義務づけられた俺の手腕が満天下に晒されるまで後ひと月しかないってこと。
勝算はある。
しかし、勝算だけでは勝てないこともじゅうじゅう承知している。
これからのひと月、熱い熱い時間を刻むことになる。

橋本ドクターのブログを見ると「これから三重に帰る」とある。
相も変わらず疾風怒濤。
となると駅前「夢タウン」留学していた娘のれいも帰ってくるわけだ。

５月２日・Ⅱ

日常が戻る。
同志社大学2003年度文学部の英単語のプリントをやっと打ち終える。
少しばかりのご褒美とばかり、１階のマッツン（７期生・美容室自営）とこへ。
コーヒーを飲んで二人で話しているところに、ユタカ（７期生・三重銀行勤務）の親父さん。
５月５日に、新しくできた庭のお披露目に招かれている。
親父さんに時刻を聞くと午後４時から７時とか。
「橋本先生も三重に来られるようなら是非にとお誘いください」とのこと。
「しかしユタカ同様に橋本ドクターも極めつけの親馬鹿ですからね。なんといっても子供の日ですから・・・」
「そういえば橋本先生、ブログをアップしてましたね。午前中は患者さん６名だったとか」
「６名！」
「まあ、ゴールデンウィークですからね、病院なんかに行く人はいないでしょう。でも先生、橋本先生のあの性格なら心配ない。きっと流行りますよ」

お披露目には、俺以外に征希やマッツンも招かれている。
「愛（めぐみ・10期生・三重ＺＴＶ）ちゃんも近々赤ちゃん生まれるって聞いてましたが」
「先生、４月の29日に生まれました」
「そりゃおめでとうございます！」

愛、おめでとう。
愛は何事に対してでも真摯に取り組んだ。
部員の数も少なく非力な東中女子バレー部だったが、キャプテンとして先輩達が築きあげてきた伝統をなんとか守ろうとひたむきに努力していた。
勉強はとりわけてできるタイプでもなかった。
中３の受験時、塾での数学の試験の点数が悪いとよく塾の階段で泣いていた。
それでも受験の神様、そんなけなげな努力を続ける愛に根負けしたんだろう・・・御褒美にと、津高に合格させてくれた。
津高進学後はたった１名の部員として、津高バレーボール部を存続させようと他クラブからメンバーを借り集めては大会に臨んだっけ。
何事に対しても、決して手を抜かず、けなげな努力を積み重ねてきた。
そんな愛の資質が、・・・そういや男か女かも親父さんに聞かなかったが・・・子供に受け継がれればいいな。
５月５日に母親の顔を拝みに行きます。

ということで、５月５日の午後４時から７時まで塾を空けます。

５月２日・Ⅰ

業務連絡、関係者各位へ。
鬼ごっこは終了しました。
眠れぬ夜を過ごした方々、ご苦労様でした。
とりあえずは安堵、その後に一部の地方では怒りの雨が降るでしょう。
まあ、ほっとした・・・。