今日は土用丑の日です。
今年は8月5日も丑の日で、二の丑となります。
ウナギをしっかり食べて暑い夏を乗りるだけのスタミナをつけていただきたいと思います。
さて、丑の日の定番と言えばウナギですが、その価格がウナギ登りに上がって、数年前の2倍以上になっていますが、その理由は、流通の99%を占めるニホンウナギの養殖用の稚魚であるシラスウナギの不漁が続いていることからで、日本の食文化であるウナギが庶民の口に入りにくくなってきていると言われています。
以前、日本独自に進化することをガラパゴス化とご紹介しましたが、かば焼きの世界においても“ガラかば”が誕生するかも知れません。
ウナギの値が上がって庶民の口に入らなくなれば、別の食材を使った低価格な蒲焼商品が登場します。
その一つが、鶏肉を使用したかば焼きで、「うなぎの開き」のような形状に加工し、直火でふっくら焼き上げているそうです。
他にも、ブタのバラ肉をウナギのタレで焼いた「豚バラ蒲焼き」や、「アナゴのかば焼き」、「さんまのかば焼き」などの代替品が各種登場しています。
そんな中、先日のニュースでは、近大マグロで名をあげた近畿大学が、今度はナマズを使ったかば焼きに挑戦しているようです。
ここではナマズの味を如何にウナギに近づけるかを研究しているようであり、その結果が先日報道されていました。
試食したリポーターは「見たところはまったく区別がつきません」、「食べても柔らかくて、ふっくらして食べやすい」と感想を語るほど、ウナギのかば焼きそっくりだったようです。
日本の食文化であるウナギのかば焼き。そのウナギの価格が上昇し、庶民の口に入りにくくなれば新たに代替品を作りだす日本の業者。
素晴らしい発想力であり、正に日本独自に進化をしている業界のような気がします。
土用の丑の日はウナギ以外でも「う」がつく食べ物がよいと言われ、「うどん」「梅干し」「瓜」なども古くから食べられたそうです。
食欲が落ちる季節ですが、「う」の付く食べ物や力のつくものを食べて元気に夏を乗り越えたいですね。