らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

敬語

2015-07-18 | 雑学

若い人は敬語を知りませんね。
テレビに出演している若い芸人やタレントは勿論ですが、アナウンサーまで敬語を間違って使用していることがあります。
敬語は、相手を敬う日本語独特の美しい表現です。正しく使用して欲しいですよね。
そこで今日はその敬語について調べました。

敬語には、相手を上にする尊敬語、自分が一歩下がる謙譲語、そして丁寧な表現の丁寧語があるとされています。
そして、その区別は概ね次のようです。
・尊敬語・・・その人自身や、その人の行動、その人の所有物や、その人がおかれている環境などを高めて表現することにより、その人に対する敬意を表わします。

・謙譲語・・・自分や、自分の行動、自分の所有物や、自分がおかれている環境などをへりくだって表現することにより、相手に対する敬意を表わします。
       謙譲語の中には、
       ・その動作をする人よりも、その動作を受ける相手が上の場合に用いる表現・・・「伺う・申し上げる」
       ・その話の聞き手が、語り手よりも上の場合に用いる表現・・・・・・・・・・・・・・・・・・「参る・申す」

・丁寧語・・・「お」「ご」などの接頭語をつけたり、「です」「ます」をつけて、丁寧な表現をすることで相手への敬意を表わします。
       丁寧語の中には、
       ・丁寧語・・・その話の聞き手が、語り手よりも上の場合に用いる語尾・・「です・ます」
       ・美化語・・・上品で丁寧になるとされる言葉遣い・・「お酒・お料理」など

例えば上司や先輩、お客様から「これ確認しておいてくれる?」「よかったら読んでおいて」と書類や書籍を渡されたとします。
目上の方に対する返事なので「拝見させていただきます」、「拝見させていただきました」と敬語を使いたくなりますが、「拝見させていただく」という言葉遣いは誤りなのです。

その理由は「拝見」という言葉には「拝む」という字が含まれており、拝は、敬意を込められた表現であること。
「いただく」という言葉は、「もらう」の謙譲語であることから、やはり敬意を含んだ表現です。
このように敬語の二重表現は嫌味になってしまう可能性があります。
従って、「拝見させていただく」という表現は二重敬語になるので、この場合はシンプルに「拝見します」「拝見しました」が正しい表現になります。

では「拝見致します」「拝見致しました」という表現ではどうでしょうか?
これは議論があるところのようです。
「拝見致します」という表現は、「する」という言葉の謙譲語が「致す」なので、これも二重敬語になっているので本来は誤りと言うことですが、現在では、「致す」が一般に浸透していることから、ほとんどの辞書ではこの使用を認めるようになってきているということです。

敬語は、日本語独特の美しい表現ですが、正しく使用することは難しいですね。