らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

日本一安い電車

2015-07-23 | 地元紹介

初乗り運賃が日本一安い電車はどこかご存知でしょうか?
先日、某新聞に載っていたのでご紹介します。

その電車は大阪にある北大阪急行電鉄だそうです。
記事によれば、大阪北部を走る北大阪急行電鉄(江坂~千里中央)の初乗り運賃は90円です。
国土交通省によると、これは全国160の鉄道事業者(路面電車やケーブルカーを除く)で最も安いそうです。

北大阪急行は昭和45年(1970年)の大阪万博に向け、会場までの主要輸送手段として建設された鉄道で、万博期間中は臨時の万博中央口駅も設けられていました。
営業運転を始めたのは開業1カ月前で、当時の初乗り運賃は30円で、国鉄(現:JR西日本)の30円、親会社である阪急電鉄の20円と比べても決して安い方ではなかったそうです。
ところが、現在の運賃はJR西日本が120円、阪急電鉄ガ150円で、北大阪急行よりかなり高めになっています。

この間、どのような事情があったのでしょうか?
万博は6400万人の入場者を集めて大成功し、北大阪急行も開業1年で5540万人を運びました。
万博中央口駅も含め僅か9キロの路線に大量の利用者があったことで、当初は赤字と予想されていたにもかかわらず、万博輸送のみで建設費を返済できたそうです。
また、万博後も沿線はベッドタウンとして人気を集め、今でも年間5700万人が利用しており、開業年度から現在に至るまで黒字経営となっているそうです。

このようなことから日本一安い運賃が実現できているもので、古代ローマ時代の風刺詩人、弁護士であるユウェナリスの「健全なる精神は健全なる身体に宿る」を捩(もじ)って、“日本一の低運賃は健全なる経営に宿る(支えられる)”で結びたいと思います。