近年、健康志向の高まりから、血圧計や体脂肪計などの健康数値測定器が身近になっています。
中でも、家庭用のヘルスメーター(体組成計)は乗るだけで体組成数値が測定できる有り難い健康器具です。
我が家のヘルスメーター(体組成計)でも、体重の他に内臓脂肪、骨量、基礎代謝、体内年齢、筋肉量、筋肉スコアの8項目が測定できます。
でも、体脂肪や内臓脂肪などが測定できるなんて不思議ですね。
一体、どのように測定されているのでしょうか?
調べてみました。
例えば、体脂肪を計測する場合ですが、体脂肪は骨や筋肉などと比べて電気が流れにくい性質を持っており、電気抵抗を調べれば体脂肪の量を測定できると言うことは以前から分かっていたそうです。
しかし、この原理を利用してアメリカではじめて開発された体脂肪計は、横になった状態で手と足に電極を繋いで測定すると言う、今からは考えられないほど大げさなものでした。
現在のように、乗るだけで測れる体脂肪計は日本の測定器メーカー「タニタ」が平成3年に開発したものだそうです。
タニタの体組成計は、「生体電気インピーダンス法」という分析方法を応用して計測を行っているそうです。
体組成計では予め入力した身長や年齢、性別といった情報と、実際にはかる体重とからだの電気抵抗値(インピーダンス)を組み合わせることで簡単に体組成をはかることが出来るようです。
詳しい原理は説明できないので、「タニタの体組成計」にリンクしておきます。
このタニタの体脂肪計を初めて商品化した時の価格は48万5千円と言う高価なものでした。
それから2年後、同社から家庭用の脂肪計付き体重計が発売されましたが、価格は4万5千円と、まだまだ簡単に手が届く価格ではありませんでした。
一方、オムロンの体重体組成計も、測定時に体に微弱な電流を流し、その抵抗値を計測して脂肪や筋肉率などの体組成を推定しています。
この方法も、BI法(Bioelectrical Impedance 法)と呼ばれており、タニタと同じ方法のようです。
脂肪は電気をほとんど通しませんが、筋肉や血管など水分の多い組織は電気を通しやすいという性質を利用して、脂肪とそれ以外の組織の割合を推定しているそうです。
ライバルメーカーが出現することによって、販売価格が下がり、現在では1万円未満で購入できるまでになっています。
毎日一定の時間に測定して、健康維持に役立ててみては如何でしょうか?