らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

熊野古道を歩く(その6)「祓殿王子」

2013-12-02 | 趣味

「ほんまもん」の舞台となった山中さんのお宅から30分ほど歩いた古道です。
この地点は、前の伏拝王子と次の祓殿(はらいど)王子までの中間点辺りです。

・本宮まであと40分程になったこの辺りの古道は、「ほんまもん(古道本来)」の熊野古道を感じます。


・林の中の古道は、ここで一旦整備された一般道に出てきます。


「祓殿王子跡」
ここに掲げられている説明によれば、
前世と現世に、心身に積もった穢れを祓い清め、日本第一の霊験をもって知られる熊野三所権現の神威にすがって祈願し、生命力を蘇らせる事を目的とする熊野参詣では、禊や祓いが重視された。
中でもこの王子での祓いは、熊野本宮参詣の前に行うもので、これまでの道中での祓いに増して重要であった。
天仁2年(1109年)に、貴族・藤原宗忠(1062年~1141年)は、水呑王子に参拝した後、野路をたどり、祓いを済ませてから本宮の宿所に入って、翌日の参拝に備えた。
また、およそ100年後の建仁元年(1201年)、和歌の講師として熊野御幸に供奉した貴族・藤原定家は、この王子近くの地蔵堂で後鳥羽上皇の一行を待ち、本宮の神前に向かった。
と書かれていました。

この王子社は、熊野本宮大社の裏と、目と鼻の先にあって、ここで心身を祓い清め、新たな想いで本宮大社に詣でましたが、現在でもこの習慣は守られ、多くの人々が想いを新たに本宮大社に向かうそうです。

・祓殿王子跡の石碑です。


祓殿王子から5分ほどで熊野本宮大社裏門に至ります。
いよいよ明日は本宮大社にお参りします。

・熊野本宮大社、裏門の鳥居です。