既にニュースでご存知のように、昨日、今年１年の世相を漢字ひと文字で表す「今年の漢字」が京都の清水寺で発表されました。
「今年の漢字」は、日本漢字能力検定協会が、その年の世相を表す漢字ひと文字を一般から募集し、最も多かった字を選んで発表するものです。
マスコミの報道によると、今年は、１７万290通の応募から最も多い９５１８通を集めた「輪（りん：わ）」という漢字が選ばれ、清水寺の森清範貫主（もりせいはんかんす）が立てかけられた和紙に「輪」という文字を揮毫しました。
「輪」という字が選ばれたことについて、2020年の東京五輪の開催が決定したことや、東北楽天イーグルスが日本シリーズで初優勝し、日本中にチームワークの大切さや応援の輪を印象づけたことなどを理由に挙げているということです。
なお、応募があったうち「輪」という文字に続いて、２番目に多かったのは「楽」で８５６２通、３番目に多かったのは「倍」で７６２３通とのことです。
・「輪」の字を揮毫する森貫主です。（ネットより）
一方、安倍首相は記者団の質問に対して、首相にとっての今年の漢字は「夢」と答えていました。
その理由として、２０２０年の東京五輪開催決定を挙げ、「みんなで頑張れば夢は叶うとみんなで実感できたのではないか」と説明し、更に、安倍政権の経済政策「アベノミクス」にも触れ、「三本の矢の政策で今年は昨年と大きく空気が変わった。株価は上昇し、頑張れば今年よりも来年はもっと良くなるという夢を、みんなが見ることができた１年だったのではないか」と語っていました。
振り返って、私の５歳になる孫娘は最近絵日記を書いているそうですが、その内容は見た夢の事が多いそうです。
どんな夢なのか知りませんが、よい夢ならば叶って欲しいものです。
（参考）
「今年の漢字」の発表が始まったのは、阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件、金融機関の倒産などが発生した1995年（平成7年）からで、今年が１9回目となります。
参考までに「今年の漢字」一字と主な出来事をご紹介します。
第1回 1995年（平成 7年）「震（しん・ふるえる）」 阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件
第2回 1996年（平成 8年）「食（ショク・たべる）」 0157による集団食中毒事件発生
第3回 1997年（平成 9年）「倒（トウ・たおれる）」 大型企業の倒産や山一證券の廃業
第4回 1998年（平成10年）「毒（ドク）」 和歌山毒物カレー事件発生
第5回 1999年（平成11年）「末（マツ・すえ）」 1000年代、1900年代、1990年代の最後
第6回 2000年（平成12年）「金（キン・かね）」 シドニーオリンピックで谷亮子、橋尚子が金メダル獲得、きんさん、ぎんさん逝去
第7回 2001年（平成13年）「戦（セン・たたかう）」 アメリカ同時多発テロ発生、対テロ戦争
第8回 2002年（平成14年）「帰（キ・かえる）」 北朝鮮の拉致被害者が帰国
第9回 2003年（平成15年）「虎（コ・とら）」 イラク戦争勃発、「虎の尾を踏む」ような自衛隊派遣
第10回2004年（平成16年）「災（サイ・わざわい）」 新潟県中部地震発生、台風23号の被害
第11回2005年（平成17年）「愛（アイ・いとしい）」 愛知県で「愛・地球博」開催、紀宮内親王のご結婚
第12回2006年（平成18年）「命（メイ・いのち）」 悠仁親王のご誕生、小学生・中学生の自殺多発
第13回2007年（平成19年）「偽（ギ・いつわる）」 食品表示偽装が多発
第14回2008年（平成20年）「変（へん・かわる）」 日本の首相交代や次期アメリカ大統領のChange（変革）
第15回2009年（平成21年）「新（しん・あたらしい）」 政権交代で新内閣が発足、裁判員制度や高速道路料金割引制度などの新制度、新型インフルエンザの流行、
第16回2010年（平成22年）「暑（しょ・あつい）」 記録的な猛暑で熱中症にかかる人が続出、チリ落盤事故で地中の暑い中から作業員全員が生還、小惑星探査機
「はやぶさ」が暑さを耐え地球に帰還。
第17回2011年（平成23年）「絆（きずな）」 東日本大震災や紀伊半島豪雨などの大規模災害で、家族や仲間との絆の大切さやワールドカップで優勝した
女子サッカー日本代表「なでしこジャパン」のチームワークなど。
第18回2012年（平成24年）「金（きん・かね）」 ロンドン五輪の金メダルや、山中伸弥・京都大教授のノーベル生理学・医学賞受賞など、たくさんの「金字塔」が打ち立てられ
たほか、９３２年ぶりに金環日食が観測されたり、消費税や生活保護など金をめぐる問題が起こったりしたことなど。
第19回2013年（平成25年）「輪（りん・わ）」 2020年の東京五輪の開催が決定したことや、東北楽天イーグルスが日本シリーズで初優勝し、日本中にチームワークの
大切さや応援の輪を印象づけたこと