らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

竹田城と丹波・但馬の紅葉めぐり(2)「円通寺」

2013-12-07 | 旅行

兵庫県朝来市の竹田城跡を尋ねるバスツアーは、途中に3か所の紅葉を巡るものでもあります。
今日は2か所目の紅葉の名所、「円通寺」をご紹介します。

「永谷山円通寺」
円通寺は山号を永谷山(ようこくざん)と称し、南北朝時代の永徳2年(1382年)正月、足利三代将軍義満が後円融天皇の勅命により創建した曹洞宗の名刹です。
名称は、年号の首字より「永谷山」に、天皇の宝号より「円通寺」と名付けられ、勅願寺と定めたそうです。
室町時代から江戸時代の全盛期には200有余の末寺を有し、丹波、摂津、但馬、播磨にかけて君臨しました。
天正時代、織田信長の命を受けた明智光秀の丹波攻めで、当地方の神社仏閣がことごとく焼かれる中、豪士・荻野喜右衛門の働きにより兵火を免れたと伝えられています。



円通寺はモミジが有名な為、竹田城跡を訪れる各社のツアーでは、昨日の洞光寺、そして明日ご紹介する養父神社と共に紅葉めぐりのポイントとして企画されているようです。


このお寺の紅葉は美しく、別名「紅葉寺」と言われており、池の水面を染めるモミジは絶景です。



円通寺は青垣町の高源寺、山南町の石龕寺と共に丹波もみじ三山の1つに数えられる名所だけあって、境内のモミジは素晴らしいものでした。


「施無畏(せむい)殿(本堂)」
ご本尊は如意輪観世音菩薩像
施無畏とはこの寺の御本尊でもある観音様の異名でもあり、お参りする人々の悩みや畏(おそれ)を和らげ、幸せに導いてくださる霊験があると言われています。

・本堂、庫院等は江戸時代末期に再建されたもので、この地方最大の規模を有するそうです。


躍年遠挙の碑(山岡鉄舟の筆)
ご本尊の前に立つこの碑は、幕末の剣客として、また墨客としても名高い山岡鉄舟が、黙仙禅師の功績を称えて揮毫したものです。



「御神木」
この大杉は樹齢700年と言われ、嘗てこの場所に「光源氏」のモデルとされる「源融」が建てた賀茂大明神の御神木でした。
賀茂大明神は500年間も地域の人々の信仰を集めていましたが、円通寺の建立に際し他へ遷されたそうです。