ら族の歳時記

「道が分かれていても人は幸せになる道を選ぶ能力がある。」
能力を信じ、心の安らぎの場を求めて、一歩一歩。

大人のためのぬり絵本

2006-05-23 23:59:04 | Weblog
透析から帰ってくると居間にある本がおいてあった。

おとなの塗り絵

今流行のあれである。


母に聞いてみる
「どうしたん?」
「ぼけ防止にいいときいて」
「ふーん」

本屋に行くと大量に並んでいる。
子供のころ塗り絵が好きで好きで
やりすぎた反動かぜんぜん興味がもてなかった。

それを母が。。。。。。。


いらぬおせっかいをやいてみる。
「色鉛筆ある?」
「チビのクーピーを使う」
チビのクーピーなんて先が丸々を超えて、
先が平たくなっている。
力任せに押し付けるように描くからだ。

よって私のもっている色鉛筆をあげる。

「ぜんぜんつかっていないじゃない?」



なぜ私がもっているか。。。


今から20年ほどまえ、入院しているときに
「やってごらんよ」という塗り絵本と色鉛筆を
お見舞いにもらった。

知人がこれをやって精神的に落ち着いたので
お見舞いにもってきたという。


これはただの塗り絵ではない。
なんせサブタイトルが
「創造性への贈り物」

内容は
「虹を手渡されたとしたら・・・その虹でなにをしますか?
虹のさわりここちはどんなでしょう?」
「雨のまわりに音楽が空から降ってきたとしたら・・・
地上にはどんなものが生まれてくるでしょうか?」

という設問があってそれに対して書き込みをする。


あとがきは
『この本にあなたの答えを書いたり
描いたりしているうちに
あなたは気がついたかもしれませんね。
「実現できるものはあるな」
「自分にはその力があるんだな」って』
で閉められている。


想像力が乏しい私はどの設問にたいしても
答えが浮かばず、まったく手付かずで
ず~~~っと本棚に眠らせておいた。


20年近くたった今も答えは見つからない。



子供のころに塗り絵をばんばんやると
想像力が乏しい子供になると大人になって知った。
子供のころは
「色使いが上手」と自画自賛し、
本屋に行くと「塗り絵かって」とせがんでいた。
それは確かにあたっているかも。。。。



あのときなんでこれをお見舞いの品に選んでくれたんだろう?
きっと「身体はうまく動かなくても、できることはあるんだよ。
ちからを落とさないで前を向いて歩いてね」という意味だったと
思うけれど。。。。。

その意に反して後ろ向きな私。。
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