大ボスのうなだれ

大ボスの日課は、空いている席に座って
まわりの人間をからかうこと。

おやじのアイドルら族は
毎日、つかまっている。。。。。


今日の話題は「不二家」
あまりの品質管理の悪さにあきれていた。
すると、
「おまえたち、隠し事はないか」
と大ボスは言い出す。
それも、からかい調でも、いかり調でもなく、
暗～くいうのだ。
「ら族、おまえ、○○の数字
減らして報告していないか」
「そんな、私には数字を調整できるだけの
権限もないし、要領も悪いから無理ですよ」
「ほんとうか。。
隠し事があったら、
いってくれ。怒らないから。
俺が記者会見をしなくちゃいけないような
ことはしていないよな。」
とまで言い出す。

「本当にないですってば」
「本当か？たまにここに座ると、
報告として聞いていないこと
が書いてあったり、
書かれた紙が丸めてあったりする。
それって現実なんだろう。。」

ぎく。大ボスって、
探るために空いた席に
すわっているの？？？

するとすかさずＢ君
「（報告は）ケースバイケースですね」
といいだす。

「ケースバイケースだと。。
どういう意味だ？？」
大ボスは怒るどころか、
ますます暗く力がなくなっていく。
失言してしまったことにＢ君はやっと気がつく。

「いいか。怒らないから、
隠し事は止めてくれな。
数字を丸めることもやめて、
真実を報告してくれ」
そう、言い残して暗く大ボスは消えていった。


この大ボスの暗さを
いろいろなところでしゃべってみる。
「そんなに、暗かったの？
見たかった
お殿様のその状態＆発言を」
とすごく受けた。
すぐ、書類を投げつけて怒る人が、
うなだれている姿なんて、
想像できないものね。

上への報告って難しいね。
すべてを報告していたらきりがない。
エッセンスだけを報告するわけだけど、
エッセンスを選ぶのは下。
いろいろな思惑が絡むから主観的に選ぶ。

下っ端のら族は、
小心者だから
すべて報告してしまう。。。。。。
聞く人が大変みたいだけれど。