多くの企業では「仕事納め」の時期でしょうか・・・。
そういえば・・・通っている学習塾の教室も30日が「仕事納め」で、4日が「仕事初め」だったような・・・。ちなみに、予報業務に関しては「仕事納め」も「仕事初め」もありません(爆)。ちなみに、「忘年会」や「新年会」の類もありません。そもそも「それどころではない」からです。
今は、日々の勝負(=降雪に関する局地予報)に挑み続けるのが精一杯です。降るのか、それとも降らないのか・・・雪というのは局地性が強いので、この程度では降らないだろう・・・と思えるような気象条件でも、どっさり降り積もってしまうような地域もあれば、これだけ強い季節風が押し寄せれば大雪だろう・・・という状況にも関わらず、えーっ!と思えるほど少雪・・・という地域もあります。上空の寒気の強さ(気温)の度合いや、大陸から吹き付ける北西季節風の強さ(風速)の度合いの微妙な変化で、局地的な雪の降りやすさも劇的に変わります。その意味では、とても難しい予報にチャレンジしていることになります。予報とは、単なる「現象の予想」というよりも、「重大な決断」に近い感覚だと思います。
気象庁の気象観測で知られるアメダスも、雪の多い地方の約300か所に積雪の深さを観測する設備を配備していますが、それでも、アメダス観測だけでは、このような局地性を把握するのは困難です。そのような事情にも鑑み、これまでも様々なデータを入手し、独自の解析を積み重ねてきました。
それらの結果から得られた知見をベースに、対象地域にカスタマイズされた、多くの独自予測モデルを開発して、現在は実戦投入しています。但し、最後は人間の判断で修正を加えなくてはなりません。ある意味、自分自身の脳や感性もまた、対象地域にカスタマイズされているようなものです。そこまでしなければ、「的確な局地予報」は出来ないということです。それは換言すれば、仮に対象外の地域の局地予報をいきなり「今すぐにやれ」と言われても、それは無理だということです。局地予報とは、それだけ難しい・・・ということなのです。
しかし、データの解析から予測モデルの開発、さらには実際の局地予報までの全ての実務のノウハウを構築し、経験を重ねてフィードバックしていけば、さらに新しい地域に向けても、より短期間での準備でアプローチが可能になるでしょう。
そんなわけで、今は、目の前の事だけを考えるだけで精一杯・・・
・・・ふと、そんな事を考えている間も、私のコンピューターは大規模な計算を継続しています。

こちらが、その計算中の画面です。これは何の計算かと言うと・・・

このような画像を描くことができます。こうして、局地予報の傍らで、計算プログラムを修正しながら、数値シミュレーションを繰り返しています。このようなテクノロジーも、今後の局地気象のデータ解析等に順次投入していく予定です。
年末に、もう一回、寒波が来そうな気配です・・・。お風邪など召されませぬよう・・・。
そういえば・・・通っている学習塾の教室も30日が「仕事納め」で、4日が「仕事初め」だったような・・・。ちなみに、予報業務に関しては「仕事納め」も「仕事初め」もありません(爆)。ちなみに、「忘年会」や「新年会」の類もありません。そもそも「それどころではない」からです。
今は、日々の勝負(=降雪に関する局地予報)に挑み続けるのが精一杯です。降るのか、それとも降らないのか・・・雪というのは局地性が強いので、この程度では降らないだろう・・・と思えるような気象条件でも、どっさり降り積もってしまうような地域もあれば、これだけ強い季節風が押し寄せれば大雪だろう・・・という状況にも関わらず、えーっ!と思えるほど少雪・・・という地域もあります。上空の寒気の強さ(気温)の度合いや、大陸から吹き付ける北西季節風の強さ(風速)の度合いの微妙な変化で、局地的な雪の降りやすさも劇的に変わります。その意味では、とても難しい予報にチャレンジしていることになります。予報とは、単なる「現象の予想」というよりも、「重大な決断」に近い感覚だと思います。
気象庁の気象観測で知られるアメダスも、雪の多い地方の約300か所に積雪の深さを観測する設備を配備していますが、それでも、アメダス観測だけでは、このような局地性を把握するのは困難です。そのような事情にも鑑み、これまでも様々なデータを入手し、独自の解析を積み重ねてきました。
それらの結果から得られた知見をベースに、対象地域にカスタマイズされた、多くの独自予測モデルを開発して、現在は実戦投入しています。但し、最後は人間の判断で修正を加えなくてはなりません。ある意味、自分自身の脳や感性もまた、対象地域にカスタマイズされているようなものです。そこまでしなければ、「的確な局地予報」は出来ないということです。それは換言すれば、仮に対象外の地域の局地予報をいきなり「今すぐにやれ」と言われても、それは無理だということです。局地予報とは、それだけ難しい・・・ということなのです。
しかし、データの解析から予測モデルの開発、さらには実際の局地予報までの全ての実務のノウハウを構築し、経験を重ねてフィードバックしていけば、さらに新しい地域に向けても、より短期間での準備でアプローチが可能になるでしょう。
そんなわけで、今は、目の前の事だけを考えるだけで精一杯・・・
・・・ふと、そんな事を考えている間も、私のコンピューターは大規模な計算を継続しています。

こちらが、その計算中の画面です。これは何の計算かと言うと・・・

このような画像を描くことができます。こうして、局地予報の傍らで、計算プログラムを修正しながら、数値シミュレーションを繰り返しています。このようなテクノロジーも、今後の局地気象のデータ解析等に順次投入していく予定です。
年末に、もう一回、寒波が来そうな気配です・・・。お風邪など召されませぬよう・・・。