計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

海の波について(波浪・風浪・うねり・高波・高潮)

2020年09月03日 | お天気のあれこれ
 台風や低気圧の接近時は、海の波についても注意が必要となります。今回は「波浪」「風浪」「うねり」「高波」「高潮」について、ざっくりと整理します。

 海上で(台風や低気圧などに伴う)強風に煽られて尖った波が生まれます。この波を「風浪」と言います。その波は遠方に伝播するにつれて(ザブン…ザブン…と言った感じの)次第に丸みを帯びた波になります。このような波を「うねり」と言います。この「風浪」と「うねり」をひっくるめて「波浪」と言います。



 続いて「高波」とは文字通り「高い波」を言います。例えば、強風によって海面が高く押し上げられて(葛飾北斎の絵のような?)高い波を生じる場合です。なお、気象庁では「波浪注意報・警報の対象になる程度の高い波」と定義しています。

 また、低気圧や台風に伴う気圧降下で海面が高く吸い上げられたり、強風によって海水が海岸に吹き寄せられることで、海面の上昇が引き起こされます。これを「高潮」と言います。高潮は「海面が上昇する」点では津波と似ています(※津波は地震によって発生するので別物)。

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